タレントのキャシー中島と俳優・勝野洋夫妻が３０日、都内で、ブライダルデザイナー・桂由美さん（享年９４）の死去を受けて取材に応じ、故人を偲んだ。

　２月には桂さんの手がけたドレスを着て結婚４５周年の「サファイアウエディング」を敢行。当日は記念のダンスを披露し、勝野は「（体調が良くないとか）全くなかった。先生の前で踊ったんですけど、ちゃんと拍手をして頂いた」と信じられない様子。ただ中島は「その時、食欲があまりないと言っていた。その日も助六弁当を半分残して。前はものすごくエネルギッシュにご飯を食べに行ったのに、あまりなかった」と兆候を明かした上で中島は「食欲はずいぶん、落ちたとは感じましたけど、エネルギーは感じていただけに、ものすごく寂しくなった」と沈痛の表情で話した。

　桂さんとは４５年前の結婚式のドレスを作成してもらって以来の長い親交で、勝野は「最初のウエディングドレスで彼女が桂先生のウエディングドレス姿を見た時になんて綺麗な人だろうと思いました。そう思わせるのが先生の技なんですね」としみじみ振り返り、中島は「ドレスの力だと私は思いますね」と感謝した。

　勝野家では長女、次女もユミカツラのウエディングドレスを着て結婚式を行い、家族ぐるみでの親交があったこともあり、中島は目に涙を浮かべ「本当にチャーミングな方だった。まだ実感がない」と天井を見上げ、思いを明かした。