米朝が涙の復帰 ざこば「胸いっぱい」

 人間国宝の落語家、桂米朝(87)が2日、大阪市内で行われた落語会「米朝一門会」で5カ月ぶりに舞台出演し、弟子の桂ざこば(65)と感激の涙を流した。

 冒頭の新春あいさつでざこば、桂南光(61)ら一門の弟子6人と紋付き袴姿で登場。ざこばは米朝を「(数え年で)88歳になられた師匠が…」と紹介した時点で「なんか泣きそうになりました」と、師匠の元気な姿にウルウル。満員の客席を前に米朝は「どない言うたらいいか分からん。いっぱいお客さんに来ていただいて。それだけで胸がいっぱい」とあふれる涙を手でぬぐった。その姿にざこばが「なんで泣くんです」と、さらにもらい泣くシーンも。

 米朝は昨年8月、自宅で転倒し、第四腰椎圧迫骨折で入院。9月に退院後、リハビリを続けていた。

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