琴奨菊、大関返り咲きならず「自分なりにやってきた結果」闘志はまだ衰えず

 「大相撲春場所・14日目」(25日、エディオンアリーナ大阪)

 大関照ノ富士は関脇琴奨菊をはたき込んで1敗を守り、横綱稀勢の里が2敗目を喫したため、優勝争いの単独トップに立った。優勝争いは2人に絞られ、千秋楽で稀勢の里に勝てば、11場所ぶり2度目の優勝が決まる。琴奨菊は6敗目を喫し、大関復帰に必要な10勝に届かず、1場所での返り咲きを逃した。

 「あー、くそっ」「あー、くそっ」。支度部屋の風呂で2度、琴奨菊は叫んだ。6敗目を喫し、1場所での大関復帰へ必要な10勝に届かなかった。

 風呂から上がると冷静さを取り戻していた。「自分なりに考えて、やってきた結果がこれだから。仕方ない」「残り一番、しっかり相撲をとる」と前を見た。

 32場所在位した大関の座を失い、迎えた今場所。降下した場所で返り咲きを決められず、それ以降に大関へ戻ったのは1977年春場所で7場所をかけて返り咲いた魁傑の例がある。左膝や大胸筋に古傷を抱える33歳の闘志は衰えていない。

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