琴奨菊、松鳳山に完勝!大関復帰のためのノルマの半分5勝目挙げる

 寄り切りで松鳳山(手前)を下す琴奨菊(共同)
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 「大相撲春場所・7日目」(18日、エディオンアリーナ大阪)

 今場所10勝で大関復帰となる関脇琴奨菊が、松鳳山を一方的に寄り切って5勝目を挙げた。折り返しの中日を前に“ノルマ”の半分に到達した。

 もう一度はい上がる。琴奨菊は立ち合いで鋭く踏み込み、右で抱えると、右に回った松鳳山を逃さず、得意のがぶり寄り。一気に土俵の外に追いやった。

 完勝に「よかった。今日は自分を信じてできた。結果論だが、集中していい相撲が取れた」と振り返った。7日目で大関復帰となる10勝の半分に到達したが、後半へ向け「結果論なんで。いつも通りやるだけ」と、平常心を強調した。

 10年ぶりの日本出身力士優勝を成し遂げた、昨年の初場所から1年後に大関から陥落。歓喜と悔しさを味わった男は、場所前「壊れてもいい」との思いで積極的に稽古をこなした。八角理事長(元横綱北勝海)は「内容がいい。必死さが伝わる」と、その執念を感じ取っている。

 2場所連続負け越しで大関からの陥落が制度化された69年以降、陥落したのは15人で、のべ18回。陥落直後の場所で10勝を挙げて復帰したのは4人で、のべ5回しかない。復帰に成功した一人、審判部副部長の藤島親方(元大関武双山)は「気迫がある。早めに勝ち越せば(復帰は)十分ある」と期待した。

 すでに2横綱を撃破した。横綱白鵬と大関豪栄道が休場し、上位との対戦は稀勢の里と照ノ富士を残すのみと追い風も吹いている。「冷静さも自信以上に持たないといけない」と琴奨菊。熱い気持ちを冷静さに包んで、突き進む。

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