広島・中村奨成 新井監督の馬力UP指令に応え筋力強化「楽しいです」 昨年は右足首手術で2年ぶり鍛錬の秋 来季1軍完走へ
「広島秋季練習」(16日、マツダスタジアム)
広島の中村奨成外野手(27)が16日、マツダで秋季練習に参加し、今秋の重点課題に体力強化を挙げた。今季は開幕からの不振もあり、1軍では58試合の出場にとどまった。1軍でのシーズンフル完走の経験はなく、真のレギュラー奪取に闘志を燃やす。新井監督が馬力の向上をテーマに掲げる中、中村奨も己に磨きをかける。
午前中は力強くバットを振り込み、午後からはトレーニングルームにこもって筋力強化に心血を注ぐ。チーム全体でフィジカル強化に乗り出している秋。野手陣はルーティンが確立されつつある。その中で中村奨は「楽しいです」とひときわ明るい表情を見せた。
充実感を漂わせるわけは、鍛錬の秋を過ごすのは自身2年ぶりだから。昨年はシーズン終了直後に右足首の手術を受けた。その影響で、オフ期間の多くはリハビリに費やした。今年は思う存分、自らと向き合うことができる。「ずっと痛いままでやっていたのが、(手術を受けて)痛みがなくなった。最初はそれに慣れなかったけど、だいぶなじんできた」と話す。
今季は開幕2番も、不振が続き3度のファーム再調整を経験。最終的に58試合の出場で打率・241、4本塁打、13打点だった。「打撃で今年はつまずいたので、同じつまずきを来年はしないように」と力を込め、「打撃は特に力を入れて、変えずにやるところは変えずに。プラスでフィジカルというところがあるので、そこと結びつけられるように考えてやりたい」と先を見据える。
新井監督は「根本となる馬力を上げていく」と、秋季練習と秋季キャンプでフィジカル強化を重点に置くことを明言している。中村奨自身、昨季はキャリアハイの104試合に出場しながらも、1軍でシーズンを完走したことはない。「まだ1年間やったという実績がない。去年も半分ぐらいしかやってないですけど、しんどかったし、今年もできていない。1年間(試合に)出続ける体力というのは特にやっていかなくちゃいけない」と認識している。
マツダでの秋季練習2日目となったこの日は、午前中にグラウンドや屋内練習場で打撃練習を行い、午後からはウエートトレーニング。トレーナーから提示された上半身を鍛えるメニューをこなした。
秋季キャンプに帯同するかは未定だが、“鍛える秋”になることは間違いない。思い切り、体を追い込み、もう一回り大きくなる。
