阪神崖っぷち 史上初3戦連続零敗 代役右京は死球で骨折 藤川監督「最善の努力を」27イニング連続無得点CSワースト記録

 2回、死球を受け、苦痛に顔をゆがめる前川(撮影・飯室逸平)
 2回、死球を受けた前川に代走を送る藤川監督(撮影・坂部計介)
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神0-4DeNA」(16日、甲子園球場)

 「2026 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルS第3戦が行われ、阪神は0-4でDeNAに3連敗し、アドバンテージの1勝を含めても1勝3敗と崖っぷちに立った。佐藤輝明内野手(27)と森下翔太外野手(26)がスタメンを外れ、5番に入った前川右京外野手(23)は二回、左手に死球を受けて交代。試合後、骨折が判明した。ポストシーズン初の3試合連続零封負けと、まさかの苦戦が続くが、藤川球児監督(46)は「最善の努力をやっている」と下を向くことはなかった。

 スコアボードに並ぶ「0」がチームの窮状を訴えていた。3連敗-。藤川監督は試合後、オーロラビジョンを見つめた。コンディション不良の佐藤輝に続き、森下もスタメンから外れた第3戦。3、4番の離脱に追い打ちをかけるように、5番に入った前川をアクシデントが襲った。二回だ。

 2-2から5球目。142キロのツーシームが胸元を襲った。体を反転させたが避けきれず、ボールが左手小指付近に直撃。トレーナーに両脇を抱えられベンチに退いた。包帯をグルグル巻きにして病院直行。「今は何も言えない」と力なく話したが、試合後、「左手小指の骨折」と診断された。

 2連敗で迎えた第3戦。指揮官は大胆なオーダー変更で現状打破を狙った。1番に立石を置き、近本は3番起用。第1、2戦で遊撃を守った元山はベンチ外で熊谷を入れた。佐藤輝、森下がそろってスタメンを外れるのは、24年6月22日のDeNA戦(甲子園)以来。厳しい采配を強いられ、苦しい胸の内を語った。

 「その中で戦っていかなければいけないし、やらなければいけないゲーム展開で、3点はちょっと重かったかなというのはありますね。これは、もう勝負の中ですけど」

 見えない重圧が制球を狂わせたか…三回。先発の才木が1死二、三塁から佐野に先制の3ランを浴びた。2戦連続で完封負けを喫していたチームに、3点のビハインドはあまりにも重い。「その辺りは、もう結果ですから。それよりもゲームをキッチリと、うまくかみ合わせなければいけない」。後ろを振り向くことなく次戦に目を向けた。

 3試合連続完封負けは日本シリーズを含め、ポストシーズンでプロ野球史上初の屈辱。27イニング連続無得点はCSでのワースト記録だ。開幕前、キーマンに指名した近本が3試合、12打席連続で無安打。中野も13打数2安打と快音から遠ざかる。その上で森下、佐藤輝と中軸が負傷離脱。「厳しい状況には変わりない」と現実を見つめる。

 ただ過去、12年にリーグ優勝した巨人が中日に3連敗後、3連勝で日本シリーズに進出した例もある。「ベストを尽くしながら明日、明後日、その次とね。まだ日本シリーズまでというところで、彼らも取り組んでいます。明日以降のために、最善の努力をチームスタッフとともにやっている」と藤川監督。リーグ連覇の王者として、いまこそ底力を見せる時がきた。

 ◆12年巨人の再現なるか セ・リーグのCSで、アドバンテージ1勝を持つチームが初戦から3連敗したのは4度目。過去3度はすべて巨人で、12、14、24年。このうち12年には、中日を相手に3連勝を飾り、逆転で日本シリーズ進出を果たした。阪神も続けるか。

 ◆公式戦ならワースト4位 阪神は第2戦と同じく2安打に終わり、この2試合の合計は4安打。レギュラーシーズンにおける連続2試合の安打計球団最少は3安打で、40、57、62年に各1度。今回はワースト記録に迫る貧打だ。

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