広島・中村奨 1番・中堅で「一流」の「3割は打ちたい」 絶対的レギュラー目指す「塁に出て勢いを持ってくる」
広島の中村奨成外野手(26)が13日、広島県福山市で行っている自主トレを公開した。今季の目標に「1番・中堅」での自身初の開幕スタメンと全試合出場を設定。昨年10月に手術した右足首についても、順調な回復をアピールした。覚醒した背番号96が“鯉の最強1番打者”として打線をけん引する。
時折吹き荒れる強風をはね返すような力強いスイングが、準備万全の証しだ。発する言葉の一つ一つにも、強い覚悟がにじむ。自主トレを公開した中村奨は、「いよいよ始まるなと。昨年の成績を超えるシーズンにしないといけない」と表情を引き締めた。
高卒8年目だった昨季に打撃フォームを改造。オープンスタンスにし、バットを肩に担ぐ構えに変更したことが功を奏し、自身最多の104試合に出場すると、打率・282、9本塁打、33打点をマークした。オフのテーマは再現性の向上。「昨年良かったスイングをまずは体に覚え込ませる。フォームを完成させたい」と、さらなる飛躍への土台を固めている。
次に狙うのは絶対的レギュラーの座だ。今季の目標には「もちろん143試合フルで出たい」と全試合出場を掲げた。まずターゲットとなるのは、本拠地で行われる3月27日・中日戦の開幕スタメン。自身初となる大役へ、「地元開幕というのもあるので、まずはそこに『1番・中堅』として試合に出たい」と明確に照準を合わせた。
昨季は「1番」を務めた13選手の中で最多の74試合でスタメン出場。切り込み隊長としてさらなるレベルアップを誓う。「難しいとは思いますけど、一流と言われている3割は打ちたい」と宣言。出塁率、盗塁数、得点数のアップもポイントに挙げ、「塁に出てチームに勢いを持ってこられるようにしたい。(ホームに)かえしてもらいたい」と理想像を描いた。
昨年10月に手術を行った右足首についても、順調な回復ぶりを示した。約3時間の練習では、走攻守においてキレのある動きを披露。患部をかばう様子は一切なく、「明日からキャンプですよって言われてもいいくらいには仕上がっている。10割の力で走れている」と完治を強調した。
定位置を争うライバルは多い。ブレークした次の年は苦戦するという“2年目のジンクス”という言葉もあるが、中村奨には関係ない。「去年はなんとかしがみついて結果を残さなきゃいけないという思いがありましたけど、今年ももちろんその気持ちがある」。現状に満足せず、突き進んだ先にさらなる飛躍が待っている。
【広島の1番アラカルト】
◆大下剛史 日本ハムからトレードで75年に移籍し、闘志あふれるプレーでけん引。同年44盗塁を決め、チームを初優勝へと導いた。
◆高橋慶彦 猛練習で名スイッチヒッターへと成長を遂げた。79年の33試合連続安打は現在も日本記録。赤ヘル黄金時代の象徴となった。
◆緒方孝市 脚力に加え長打力も併せ持った。95年からの3年連続盗塁王に加え、2桁本塁打9度。99年には36本塁打を記録した。





