広島・末包 天敵大竹から意地のマルチ 孤軍奮闘!復調気配「自分も(好機での)あと一本が出せるように」
「阪神1-0広島」(29日、甲子園球場)
苦しんでいる大砲がバットでチームを鼓舞した。広島・末包昇大外野手が天敵・大竹から意地の2安打をマーク。7回無失点の好投を許した左腕から快音を響かせ、「しっかり振りにいけたのがよかったのかなと思います」と冷静に振り返った。
まずは二回だ。2死一塁で迎えた第1打席。「自分の中で決めを持っていこう」と狙いを絞っていた。初球100キロのチェンジアップをコンパクトに中前へ。自身出場5戦ぶりにHランプをともし、好機を拡大した。
1点を追う七回無死一塁でも初球の134キロ直球を捉えて三遊間を破った。複数安打は7月13日・中日戦(バンテリン)での猛打賞以来。「長打が出せればもっとよかったですけど、自分の状態はよくない。そういう中で後ろにつなぐ仕事はできた」と胸を張った。
チームは大竹に対し、今季試合前まで3戦3敗。末包自身も6打数無安打に封じられていた。試合前にはスコアラー、打撃コーチとミーティングを行い、頭の中を整理。「結果が出ていないので、(試合に)出してもらってるところでいい内容を出せるかというのが大事。その中で安打が出たのはよかった」。完封負けを喫した中で、数少ない明るい材料となった。
チームは6連敗中4試合が1点差。得点圏での一打が求められている。「自分も(好機での)あと一本が出せるようにしっかり準備したいです」。競り負ける試合はもう見たくない。末砲のバットで連敗を止めてくれ。





