広島・森下6敗目 悔しさ押し殺し「粘れなかったので」 マツダ通算30勝お預け7回3失点
「広島0-4楽天」(20日、マツダスタジアム)
悔しさを押し殺しながら、広島・森下暢仁投手は相手の生還を見届けた。中盤まで最少失点で踏ん張るも、七回のピンチで楽天打線に屈して6敗目。試合後は数秒間の沈黙を挟みながら「粘れなかったので」と言葉を絞り出した。
序盤三回までは無失点投球。四回に1死から安打と盗塁などで2死二塁とされ、ゴンザレスに中前適時打を許して先制された。五、六回はいずれも三者凡退で片付けて味方の反撃を待つも、七回に暗転した。
1死一、二塁で明大の後輩・宗山を左飛に料理するも、辰己に四球を与えて満塁のピンチを背負った。ここで太田を迎え、右前に2点適時打。カウント1-1から外角カットボールでバットを折ったが、詰まった打球が外野の芝生で弾んだ。「(バットの)先でしたし、もう1個ボール球だったりとか、また次、反省してやります」と紙一重の結果を受け止めた。
開幕から毎週金曜日に登板し、相手エース格とのマッチアップに身を投じている右腕。新井監督は「やっぱり金曜日に投げているということは、相手もエースが来る。そういうところも含めて成長してもらいたいと思っているし、まだまだ(成長)できると思っている」とタフな経験を糧にする姿を求めた。
勝てば球団6人目のマツダスタジアム通算30勝だったが、次戦以降にお預けとなった。「しっかり反省して次、勝てたらと思います」と森下。前だけを向いて、次なる戦いに挑んでいく。




