広島・モンテロ「サイコーー!!」V撃4連勝で首位浮上! 果敢に仕掛けた代走・大盛生還 新井監督「よく回したよね」
「阪神2-4広島」(16日、甲子園球場)
広島が今季3度目の4連勝で、4月24日以来の首位に返り咲いた。同点の九回、阪神の守護神・岩崎を攻め立て、エレフリス・モンテロ内野手(26)が勝ち越しの中前適時打。代走の二走・大盛穂外野手(28)が好走塁でホームを陥れた。矢野雅哉内野手(26)も適時二塁打で続き、この回2得点。首位攻防3連戦の初戦に競り勝ち、チームのムードも最高潮だ。
大アウェーの敵地でのヒーローインタビューでモンテロが絶叫した。「サイコーー!!」。同点の九回に値千金の決勝勝ち越し適時打。前カードから戦線に復帰したばかりの新助っ人の存在感が際立つ。チームを首位へ押し上げ、「すごいすごいうれしいです。このまま終わることができるように頑張ります」と声を弾ませた。
七回に2点差を追いつかれて迎えた九回。2死二塁で打席に立つと相手守護神・岩崎を捉え、中前へ殊勲の一打となった。塁上では手をパチパチとたたき、「勝ち越し点だから、すごくうれしかった。(二走の)大盛の走塁がめちゃめちゃ良かった」と満面の笑みで振り返った。
助っ人の言うとおり、この場面では中堅手・近本が前進守備をしていた中、代走として起用されていた二走・大盛の果敢な本塁突入が光った。三塁コーチャーの赤松コーチが腕をぐるぐる回し、三塁ベースを蹴ると、ヘッドスライディングで本塁を陥れた。「大盛がすごいスタート、スピードできてくれたので回しました」と赤松コーチ。新井監督も「大盛もよく走ったし、赤(松)がね、よく回したよね。ほんとすごい走塁だったね」と手放しで褒めたたえた。
打って走って、隙のない攻撃でつかんだ勝利。モンテロは開幕3戦目で左脇腹を肉離れして戦線離脱していたが、13日に1軍復帰して以降は勝負強い打撃が光る。復帰初戦の13日・巨人戦で延長十二回にサヨナラ打を放つと、この日は価値ある決勝打。メジャー通算21発の長距離砲だが、状況に応じてコンパクトな打撃に徹するクレバーな一面もある。指揮官も「凡打の内容っていうのもすごくいい。徐々にではあるけどね、いい反応してくれてるなっていうふうに思います」と目を細める。
同じ98年生まれのドミニカ共和国出身のファビアンとともに打線のキーとなりつつあるモンテロは「いい流れできている。この流れが長く続けばうれしい」と気合。ファビアンとはリハビリ中も連絡を取り合い、今では練習中にフェリシアーノ通訳も加えて3人で話す風景が日常となっている。ケガ人も帰ってきて、完全体になりつつある新井鯉。この勢いで首位を快走していく。





