「練習試合、広島１－２ＤｅＮＡ」（２１日、コザしんきんスタジアム）

　広島は「７番・三塁」で出場した今季４年目の二俣翔一内野手（２１）が１点ビハインドの四回にこの日２本目となる同点の二塁打を放つなど、３打数２安打１打点の活躍。１軍生き残りを目指す二俣について、デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「自身の“現在地”をしっかり把握することが大切」と指摘した。

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　二俣の打撃には非凡なものを感じられた。二回には森唯の初球を捉えて左翼線二塁打。第２打席でも上茶谷から左越え二塁打としたが、こちらも２－１という有利なカウントからで、いずれも積極的に振っていって、結果を残した。

　育成から支配下登録され、本来の捕手から内野にコンバート。この日はサード、ショートを守ったあたりに身体能力の高さも感じさせる。

　重要なのは、ここからだ。まずは例年、３月１０日過ぎあたりをめどに１、２軍の振り分けがある。二俣としてはここで生き残りたい。そうすれば、チャンスは巡ってくる。

　打撃はいい。肩も強いと聞く。１軍で試合に出るなら、いきなりのレギュラーはまだ考えづらい。求められるなら外国人選手ら内野手が不調な際のバックアップメンバーや、右の代打から守りに入って結果を残すところからだろう。

　そうした自身の「現在地」をしっかり把握することが大切だ。そのための強みや、課題をどう生かすかに専心すること。それができれば１軍ベンチはぐっと近づく。