カープ上本 23日巨人戦で復帰へ 1カ月ぶり実戦は2軍で1安打「状態は問題ない」 

 7回、一塁へ走る上本
 左前打を放つ上本
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 「ウエスタン、中日2-1広島」(19日、ナゴヤ球場)

 広島の上本崇司内野手(33)が19日、ウエスタン・中日戦(ナゴヤ球場)で実戦復帰した。「3番・DH」でスタメン出場し、3打数1安打だった。8月中旬に左太もも裏を痛め戦線を離脱。1カ月ぶりの試合で万全をアピールした。20、21日も同戦に出場予定で、23日・巨人戦での1軍復帰が見えてきた。

 ホッとした表情が印象的だった。「3番・DH」でスタメン出場して3打数1安打。走者としての動きも確認できた。左太もも裏を痛めて離脱していた上本が、グラウンドに帰ってきた。

 「状態は問題ない。(試合後の)張りや突っ張りもなかった」

 初回無死一、二塁は遊ゴロ併殺打に終わり、四回先頭では左飛だった。

 「最初の打席の初球は見えなかった。でも、その後は大丈夫。変化球も捉えられたし、反応できた」

 当初は2打席の予定だったが、志願して3打席目へ。七回先頭で打席に立ち、低めの直球を捉えて三遊間を破る左前打を放った。徐々に投手との間合いを思い出し、結果を残した。

 リハビリ期間を経て16日に2軍に合流し、この日を迎えた。高2軍監督は「練習を見てもね。大丈夫だと思う」とにっこり。20日は二塁手として、翌21日には外野手として出場させる方針。2軍での実戦3試合を経て23日・巨人戦からの1軍再合流を見据える。

 アクシデントは8月17日の阪神戦で起こった。三回、一塁から三塁へ向かう途中に左太もも裏を痛めて途中交代。検査で「左足半膜様筋筋損傷」と診断され、翌18日に出場選手登録を抹消された。

 負傷後は懸命な治療もあり、患部は早期に回復。抹消から最短10日での1軍復帰を視野に入れていた。だが「焦りました」。はやる気持ちが裏目に出て、完治までに時間を要した。

 野手は離脱者が相次ぐ。菊池、野間、西川が不在。さらに成長著しい田村も17日・中日戦で投球が直撃し、左手小指を骨折して戦列離脱となった。

 上本は今季79試合で打率・262。スタメン出場は62試合を数え、4番も任された。どんな役割でもこなし、チームを支えてきたかけがえのない男の復帰は大きな力になる。

 新井鯉は2位死守を目指す戦いに身を置く。上本は「僕は全力でやらないといけない」と力を込めた。シーズン最終盤。勝利の一翼を担う構えだ。

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