カープ森 魅せたマツダ無敗の真骨頂 期待に応える6回1失点「(次も)どんどんストライクゾーンで」
「広島東洋カープ6-5横浜DeNAベイスターズ」(5日、マツダスタジアム)
存在感を示した78球だ。六回だ。関根、桑原、佐野を完ぺきに抑えた広島・森翔平投手(25)は、充実感いっぱいにマウンドを降りた。6回3安打4奪三振1失点。先発として役割を果たし、バトンをつないだ。
「(直球で)しっかりカウント、ファウルだったり空振りが取れた。だからほかの変化球が生きた」
直球は力強く、チェンジアップのブレーキも効いていた。失点は四回、牧のソロ本塁打のみ。前回8月25日のヤクルト戦から、中10日の調整期間で磨き直した直球。「スコアラーさんと話をしながらやってきた」。成果を示してみせた。
負けられない試合は、楽しみな一戦でもあった。DeNAの先発・坂本は同学年で立命大出身。大学時代に同じリーグでしのぎを削った相手だった。
「久しぶりに投げ合えて楽しかった」。プロとなり初めて同じマウンドに上がり、坂本を上回る結果を残した。今後も互いに刺激し合いながら、成長階段を上るつもりだ。
大事な6連戦初戦を任され、チームを勝利に導く粘投劇。これでマツダスタジアムでは通算11試合で負けなし。「(次も)きょうのようにどんどんストライクゾーンで勝負をする投球をしたい。テンポ良く投げて何が何でも勝ちたい」。力強い言葉を残しロッカーへ向かった。





