広島・ドラ1斉藤 小林幹英コーチの下で修行中 4月下旬にも実戦デビュー

 広島のドラフト1位・斉藤優汰投手(18)=苫小牧中央=が順調な成長曲線を描いている。現在は小林3軍投手コーチの指導の下、細かい体の使い方の精度を高めている。フリー打撃登板など着々と育成プログラムを消化しており、順調なら4月下旬に実戦デビューする可能性が出てきた。

 充実した表情が印象的だった。大野練習場での練習を終えた斉藤は現在の取り組みを説明した。「幹英さん(小林3軍投手コーチ)と体のさばき方とか、効率の良い動かし方をして力を出すというのをやっています」。直球のさらなるレベルアップが狙いだ。

 フォームなどの変更はない。練習するのは骨盤の使い方など細かいところだ。

 高校時代は、ただ全力で腕を振ることで最速151キロの直球を投げ込んできた。「(投げるときに)腰の上に頭が乗っていると力が伝わりやすいと教えてもらいました」。プロでは、少ない力でも効率的に伝えることによって、同等かそれ以上の球速を目指す。

 3月中旬から本格的に指導を受けてきた。地道な練習を反復することで効果が表れてきたと実感する。「今まではマックスで投げて、何か腕がついてこない感じが結構あった。いろいろ教えてもらった最近は、腕がだいぶ走るようになった」と手応えを感じ取っている。

 順調に調整が進めば今月下旬の実戦デビューが見えてくる。実戦マウンドに上がれば昨年7月下旬の南北海道大会準決勝以来だ。

 3月末に初めて打撃投手を務めて以降、実戦登板へ向け階段を上ってきた。フリー打撃登板時の反省は、力が入り過ぎ本来の投球ができなかったことだ。

 「幹英さんには、力が入る中でどれくらいでコントロールすれば、良い球がいくのか。(フリー打撃などは)それを試す場所だからと言ってもらった」

 2月から野球漬けの日々を送り3カ月が過ぎた。「集中して練習ができていますし、自分の理想の投手になれるように、幹英さんにもいろいろ指導をしてもらってやっていきたいです」。無限の可能性を秘める将来のエース候補は、力を込めて前を向いた。

 ◆斉藤 優汰(さいとう・ゆうた)2004年5月27日生まれ。北海道岩見沢市出身。投手。右投げ左打ち。身長189センチ、体重91キロ。小学4年で野球を始め、中学は軟式野球部に所属。2年秋から投手に専念する。苫小牧中央に進学し2年秋からエースとなる。最速は151キロ。本格派右腕として注目を集め22年度ドラフト1位で広島に入団。

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