手負いのカープ打線 離脱者続出も意地の攻撃 秋山、マクブルーム、上本も不在の緊急事態

 「広島東洋カープ4-5読売ジャイアンツ」(18日、マツダスタジアム)

 試合には敗れた。それでも上本が離脱し、故障者が相次ぐ苦しい状況でも、広島打線は意地を見せた。三回だ。難敵・戸郷に対して下位打線から得点機をつくり、主軸が返す理想的な攻撃を見せた。

 自打球の影響で欠場した小園に代わって先発した矢野が無死から中前打を放つ。森が送りバントを決めて2死二塁。ここで上本に代わって1番に戻った菊池が戸郷の146キロをたたき付け、岡本和の頭上を越える先制の左前適時打を放った。さらに相手外野守備の乱れで2点目を奪い、続く2死二塁で西川が右前適時打を放った。

 戸郷とは今季2度目の対戦。前回7月13日は7回で1点しか奪えなかった。菊池の二盗なども絡めて奪った3得点。新井監督は「走塁を絡めながら、良い投手なので。ジャイアンツのエースから点を取ってくれましたし、良い形で攻撃はできている」と前を向いた。

 野手陣は故障者が相次ぐ。秋山が右ふくらはぎの肉離れで離脱中。上本は17日の阪神戦で左太もも裏を痛め、この日出場選手登録を抹消された。正念場の夏場を迎えレギュラー陣不在の状況は、首位阪神を追いかける上で痛手だ。

 シーズンは残り34試合。野間は「全員で泥くさく勝ちに向かって戦う。同じ方向を向いて頑張っていく」と力を込めた。逆境をはねのけるため、チームの底力を示すときだ。

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