【安仁屋宗八氏の眼】広島 内角直球でどんどん攻めた床田に尽きる

 完封で10勝目を挙げた床田は堂林からウイニングボールを受け取り笑顔を見せる(撮影・田中太一)
 6回、中野を併殺に打ち取りグラブをたたく床田(撮影・田中太一)
 力投する床田(撮影・高部洋祐)
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 「広島東洋カープ6-0阪神タイガース」(17日、マツダスタジアム)

 6月下旬に手術してご心配をかけましたが、その後も順調で、79歳の誕生日となるこの日の試合から評論も再開することになりました。またよろしくお願いします。

 この試合は、広島・床田に尽きる。前回、10日のヤクルト戦では三回までに11安打される反省から、坂倉のリードもあっただろうけど、内角への直球でどんどん攻めていった。

 これが、阪神のやっかいな1、2番コンビを抑えることにつながり、また右バッターを差し込む形のフライアウトも多くなっていった。また内外野の守備陣も非常に盛り立ててくれて、完投、完封、初の2桁勝利という結果になった。

 やはり打たれる時は変化球でかわそうという場合が多い。これは反対方向にはじき返されてヒットが重なる。坂倉もこの日の向かっていく配球を忘れないでほしい。

 床田も、この日のどんどん攻めていく投球があればまだ4、5勝できる。先発の踏ん張りなくして阪神追撃は難しい。できれば皆が中6日を守りつつ、攻めの投球を続けることで勝機を見いだしたい。

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