広島・九里 大炎上5回7失点 7連勝中、得意の中日戦で悪夢「本当に悔しい」 新井監督「こういう日もある」
「中日8-0広島」(7日、バンテリンドーム)
広島は今季8度目の零封負けで首位・阪神とのゲーム差は3に広がった。最大の誤算は九里亜蓮投手(31)の大乱調。21年から7連勝中と得意の中日戦、しかも今季は17イニング連続無失点を継続していた好相性のバンテリンドームでまさかの5回7失点KOとなった。
七夕の夜にまさかの悪夢が待っていた。
九里が打たれた。
試合前まで今季13試合で10試合のクオリティースタート(6回以上自責点3以下)と抜群の安定感を誇っていた右腕が中日打線を相手に連打、連打で失点を重ねていった。
つまずきは初回2死からビシエドに対してだった。10球粘られ最後はボテボテの三ゴロ内野安打。これでリズムを崩したのか、続く石川昂に変化球を拾われ中前打、宇佐見四球の満塁から細川には145キロの直球で詰まらせたが中前に運ばれる先制の2点適時打にされた。
二、三回は三者凡退と立ち直ったかに見えたが、四回は宇佐見、細川といずれも直球系を安打にされると1死二、三塁から龍空も145キロを中前2点適時打にされた。2死二塁から大島にも144キロを中前適時打にされた。五回にも2点を失い5回で今季ワーストの9安打7失点でKOされた。
「先に点を与えて、さらに追加点を与えてしまった。そこですね。切り替えるというよりも、しっかりやらないといけない。きょうに関しては本当に悔しい。その気持ちは忘れることはない」
険しい表情でそう話した。
試合前まで中日戦は21年から12試合で7勝負けなし。特にバンテリンドームでは5月10日に完封勝利を挙げるなど今季は17イニング連続無失点という好相性。誰がこの大乱調を予想できただろうか。
もちろん相手も研究、対策は施してくる。打たれた球が直球系に偏ったのもその表れだろう。
「結果的に打たれている。そこは悔しいので、またしっかりやりたいと思う」
最下位中日を相手に一方的な展開での敗戦となった。それでも新井監督は「今までいい投球してくれている。こういう日もあります。きょうは九里の日じゃなかった。またしっかり切り替えて次の登板に備えてもらいたい」と責めることはなかった。
“七夕ショック”を引きずることなく次戦でリベンジする。



