広島・新井貴浩監督（４６）が３日、天敵撃ちに闘志を燃やした。４日からの阪神３連戦では西勇、大竹、村上の３投手との対戦が予想される。西勇には通算１５勝を献上し、大竹には今季３戦２敗。指揮官は前回対戦時とのチーム状況の違いに言及し、攻略に自信をのぞかせた。３・５ゲーム差で迎える直接対決。一丸で勝利をつかむ。

　重い扉をこじ開けることで、再び上昇気流に乗れる。ネガティブな感情はない。苦しめられたのは過去のこと。新井監督は阪神３連戦を前に「チーム力も交流戦の前と今で上がっている。そこは楽しみにしたい」と気持ちを高ぶらせた。

　初戦にぶつかる西勇とは今季３度目の顔合わせで通算１５勝を献上している。そして大竹には今季３戦２敗。計２０回２／３でわずか１得点と手を焼いている。

　大竹について指揮官は「いい投手なのは十分、分かっている」としながら「その時のウチの打線の状態と今は違う」と４、５月の対戦を度外視。主軸を打つ西川も「要所、要所で抑えられている。そこで最後の一本が出れば変わってくる。得点圏で僕が打っていれば勝てる試合もある」と責任感を強め、大竹アレルギー払拭を誓った。

　村上には２１年に土をつけたが、今やリーグトップの防御率１・５８を誇る成長株。３試合とも相手に不足はない。「今、みんな（打撃の状態が）いいから、誰が決めるというより、自然につながるかなと思っている。日替わりヒーローじゃないけど、そっちの方がチーム的にも乗っていける」と西川。引き立て役には回らない。天敵たちを打ち崩し、虎の背中に迫る。