広島・上本 躍動V1号 G倒導く3戦連続安打&3得点 「打席をもらえる分、試合の中でこうしようというのができる」

 2回、左越えソロを放った上本(左)を迎える新井監督
 2回、左越えソロを放つ上本(撮影・伊藤笙子)
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 「巨人4-11広島」(30日、東京ドーム)

 高々とバットを放り投げた。広島・上本が本塁打を放つときは、いつもこうなる。

 1-1の二回1死からビーディのスライダーを左翼ポール際に運ぶ勝ち越し弾。通算3本目、巨人戦は初の一発となった。ムードメーカーの本塁打は連敗中のチームを勇気づけた。

 「最優先は塁に出ることなんですけど、2ストライクに追い込まれるまでは自分の狙った球をしっかりスイングするというのがあったので」

 これで3試合連続安打。徐々に調子を上げてきた。

 「調子が上がってきたというよりは、打席をもらえる分、試合の中でこうしよう、ああしようというのができるので、そういうことが一番デカイと思います」

 冷静に分析する。開幕時、出番は多くなかった。小園の不調を受け、遊撃のポジションを田中と併用で埋めてきたが、この3連戦はすべてスタメン出場。限られた打席で結果を残し、自らの手で出場機会を増やしてきた。

 3得点でチームの勝利に大きく貢献した。

 「“3連敗だけはやめよう”というみんなの言葉と意気込みだったので、とりあえず勝てて良かったですね」

 いぶし銀は大仕事を終えてほほ笑んだ。

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