【岡義朗氏の眼】広島・デビッドソンにチーム長打力アップ期待 柔らかいフォーム 守備合格!苦労することなし

 「広島春季キャンプ」(17日、沖縄)

 デイリースポーツ評論家・岡義朗氏によるキャンプチェック。今回は広島の新外国人マット・デビッドソン内野手(31)の打撃、守備を鋭い視点で分析してもらった。メジャー通算54本塁打は本物か?広島、阪神、オリックスなど長年のコーチ経験から見えたものは-。

  ◇  ◇

 昨季の5位から巻き返しを目指す新井カープ。課題の一つは長打力不足。新外国人デビッドソンはこれを補うことができるか。

 まず、左足を大きく上げる特徴的な打撃フォームから見ていきたい。モーションは大きいが非常に柔らかい印象を持った。トップに入る形は申し分ない。スイング自体も非常にスムーズ。さすがメジャーでも活躍した打者であると感じさせた。

 構えは右足をバッターボックスのホームベース寄りに置いていた。そこから左足を気持ち開くように踏み込んでいく。恐らく内角に自信があるのだと思う。心配な点を挙げるとするならばここにある。

 日本の投手は変化球が多く、内外や緩急といった配球で揺さぶってくる。どう対応していけるか。経験のある打者なので、開幕までに多くの打席に立てれば順応できるのではないか。

 守備は合格点。打球に対してグラブを下ろすのが素早く、ハンドワークが柔らかい。スローイングも柔らかく正確。捕ってから投げるまでのリズムが非常に良い。日本特有の土のグラウンドや人工芝への対応は求められるが、守備で苦労することはなさそうだ。

 たとえ、日本の投手の攻めに苦労したとしても、守備力があれば使い続けられるのでないか。打席が増えれば長打力アップも期待できるのではないか。

 【デビッドソン・キャンプメモ】

 ◆豪快一本足打法 今キャンプ初日の1日のランチ特打で披露。左足をベルトより上、胸に付きそうなくらいに上げてからバットを振り出すフォームで推定130メートルの特大弾。

 ◆オニハ、ソト~ 3日の節分に天福球場で豆まきに挑戦。「面白かったですし、新しい文化を体験できて楽しかった」

 ◆“来日1号” 9日のフリー打撃でドラフト5位・河野から衝撃のバックスクリーン直撃弾。122メートル先のフェンスを軽々と越えていった。

 ◆好機拡大 12日の紅白戦で「3番・三塁」でスタメン出場して3打数1安打。初回の打席で先発・遠藤から中前打を放ち好機拡大。直後の西川の先制打を呼び込んだ。

 ◇マット・デビッドソン(Matt Davidson) 1991年3月26日生まれ、31歳。米国カリフォルニア州出身。190センチ、104キロ。右投げ右打ち。内野手。2009年にユカイパ高からドラフト1巡目でダイヤモンドバックス入団。13年メジャーデビュー。メジャーで17年から2年連続20発。メジャー通算成績は311試合で打率・220、54本塁打、157打点。マイナー通算226本塁打。

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