安仁屋氏が解説 九里の勝因は三回からの強気の直球勝負
「広島4-1ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)
広島・九里亜蓮投手(30)が6回5安打8奪三振無失点で先発として69日ぶりの5勝目を挙げた。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(77)は「収穫を得られたマウンド」と投球内容を評価。右腕について「この姿勢でチームを引っ張って欲しい」と、さらなる活躍を期待した。
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九里の勝利はもちろん褒めるべきだが、それ以上に収穫を得られたマウンドではなかっただろうか。この日は立ち上がり、フォーク、スライダー、カットボールなどを多投し、それがなかなか決まらないため二回まで3四球など、球数が増えていった。
4日のDeNA戦ではノーゲームとなったが、四回途中までパーフェクト。この時は直球主体で押せていた。そしてこの日、ヒットにはなったが三回、村上に内角の直球を投げ込んだあたりから、投球内容が変わった。
球速にかかわらず、強気の直球勝負が投手には求められるし、それが中盤以降の好投につながったことは実感できたはずだ。投手キャプテンでもあり、床田、アンダーソンらを欠く今、九里にはこの姿勢でチームを引っ張って欲しい。
八回に投げたターリーは4点リードにもかかわらず走者を気にしすぎてリズムを崩した。点差に応じた投球ができれば、素晴らしいボールがあるだけにもっと活躍できるはずだ。




