広島・堂林、会心代打弾 4号ソロ「最高の結果」 今季代打で12打数4安打2本塁打

 7回、左中間スタンドへ勝ち越しソロを放つ代打・堂林(撮影・立川洋一郎)
 生還した堂林はベンチ前で出迎えを受ける
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 「広島3-3阪神」(23日、マツダスタジアム)

 一発で応えた。広島・堂林が放った打球が左中間スタンドに吸い込まれると、本拠地は揺れるほどの興奮に包まれた。この男が打てば空気が変わる。チーム全体の思いを乗せた、一時勝ち越しとなる4号ソロ。詰めかけた鯉党を沸き上がらせた。

 同点の七回無死から代打で登場。「何とか塁に出ようと、必死にいきました」。マウンドには代わったばかりの岩貞。カウント1-1から浮いたスライダーを逃さず振り抜き、左中間席へ突き刺した。割れんばかりの拍手を浴びながらダイヤモンドを一周し「最高の結果になりました」と会心の一打を納得顔で振り返った。

 これで今季の代打成績は12打数4安打、2本塁打、2打点の好成績。5月22日・中日戦(マツダ)でも同点の六回に代打で出番を迎えると、柳の2球目を捉えて3号ソロ。自身8年ぶりの代打弾で、決勝点をもたらしたシーンが記憶に新しい。

 常々「(状態が)いい時は初球から積極的に振りにいけている。長く続けられるように」と自己分析する背番号7。打席の中で決して受け身にならず、果敢にスイングしていく姿勢が奏功している。難しさが伴う途中出場でも結果を残す姿が、ファンの胸を打つ。まだまだ続く、厳しい戦い。仕事人は出番に備えながら、刀を研ぐ。

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