広島、マクブルーム獲得 エルド2世になってくれ!V奪還へ連日の新外国人獲得!

 マクブルーム内野手
 7年在籍したエルドレッド
2枚

 連日の新助っ人ゲットだ!広島は5日、新外国人選手としてライアン・マクブルーム内野手(29)=前ロイヤルズ=を獲得したことを発表した。契約金30万ドル(約3420万円)、年俸70万ドル(約7980万円)プラス出来高払い。背番号は未定。今季は3Aで32本塁打を記録するなど、右の長距離砲として期待される。前日のドリュー・アンダーソン投手に続く新外国人獲得。巻き返しへ、戦力整備は着々と進行中だ。

 4年ぶりのV奪還を狙うチームに、頼もしい男が加入する。身長190センチ、体重99キロと恵まれた体格の持ち主、マクブルームの入団が正式決定。珍しい左投げ右打ちの長距離砲は、球団を通じ「日本という素晴らしい国でプレーできる機会を与えてくれたことに、とても興奮しています。広島のファンの方々に優勝を届けるために、プレーすることを待ち遠しく思っています」とコメントした。

 一塁手として期待される新助っ人は、マイナー通算134本塁打。ただ球団首脳は「(本塁打を)30本も40本も打つ感じではないが、チャンスに強そうな感じ。極端なアッパースイングじゃないし」と、パワーよりも勝負強さに期待を寄せる。

 FA戦線に積極的に乗り出さない広島にとって、ドラフト指名した新人選手とともにシーズンの行方を左右する存在なのが新外国人だ。近年は2020年のピレラ、昨年のクロンと結果が伴わず、チームも低迷。12年から7年間在籍したエルドレッドを最後に、広島の助っ人野手は期待を裏切っている。

 そのエルドレッドは7年間で133本塁打を記録するなど、5度のCS進出、そして16年からのリーグ3連覇を支えた。チームの成績とリンクするのが助っ人の働き。だからこそ、マクブルームが担う役割は大きく、攻撃の鍵を握る。

 今季は20発以上をマークした野手が鈴木誠のみで、主砲一人に頼らざるを得ない状況だった。西川、坂倉、小園、林と左打者が多く、右の長距離砲がどっしり中軸に座れば打線全体のバランスも良くなる。来季は台頭した若鯉の活躍が期待される一方、経験不足の不安も否めない。長丁場のシーズンでは波も訪れる。メジャー経験もある男の存在は、頂点を目指す戦いの上では欠かせない。

 今季のチーム本塁打はリーグ4位の123本で、二塁打200本は同5位。朝山打撃コーチは今季を総括した際「二塁打と本塁打が他球団に比べて少ないのがある」と話していた。今季3Aで32発をマークした男が課題の長打力を補い、得点力不足を解消できれば、おのずと上位浮上も見えてくる。

 前日4日には先発投手候補・アンダーソンの獲得を発表し、2日連続での助っ人補強。不足したピースを補いながら、着々と来季への戦力整備を進める広島。鯉党の大きな願いを乗せて、マクブルームが覇権奪回への使者となる。

 ◆ライアン・マクブルーム(Ryan McBroom)1992年4月9日生まれ、29歳。米国バージニア州出身。190センチ、99キロ。左投げ右打ち。内野手。2014年MLBドラフト15巡目(全体444位)でブルージェイズ入団。19年にロイヤルズでメジャーデビュー。メジャー通算成績は66試合、打率・268、6本塁打、16打点。

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