広島・森下プロ初3被弾 自己最多タイ12奪三振も「もったいない点与えてしまった」

 プロ初の3被弾を食らった森下は7回裏の攻撃で代打を送られ、ベンチから戦況を見つめる
 7回、ウィーラー(奥)に勝ち越しソロを浴びる(撮影・立川洋一郎)
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 「広島2-3巨人」(3日、マツダスタジアム)

 九回2死満塁。球場のボルテージが最高潮に達した一打サヨナラの場面で、代打・田中広が二ゴロに倒れると、1万6387人のファンの大きなため息が充満した。今季最長で19年6~7月の11連敗以来となる5連敗は、就任2年目の佐々岡政権では初となり「あと一本。あそこであと一本取れないのが打線の現状かな」と嘆いた。

 三回に鈴木誠の2ランで一時逆転するも、先発の森下が踏ん張れなかった。六回は丸に同点弾を浴び、七回にはウィーラーに決勝ソロを浴びた。「もったいない点を与えてしまったのが反省。一球一球大事に投げないといけないと思った。ホームランは直接点につながるのでそこを減らしていきたい」と森下。1試合3被弾はプロ通算24試合目の登板で初となった。

 自己最多タイの12奪三振も、一発攻勢に泣き、3敗目を喫した右腕。ただ、佐々岡監督は「あそこまで投げて7回3失点は責められない。甘くなる球があっても粘り強く投げてくれた」と評価した。

 悔しい敗戦となったが、「あと一本が出れば、チームも乗っていけると思う」と指揮官。借金は最多の4に膨れた。負の連鎖を止めるためにも、打線がきっかけをつかむしかない。

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