広島 6年ぶり巨人戦負け越し 遠藤踏ん張れず、打線は3安打のみ

 「巨人6-1広島」(14日、東京ドーム)

 広島は2014年以来、6年ぶりの巨人戦負け越しが決まった。先発の遠藤淳志投手(21)は5回1/3を7安打4失点と踏ん張れず、打線も会沢翼捕手(32)のソロによる1点のみと沈黙。完敗で連勝は3で止まった。きょう15日は東京ドームでの今季最終戦。敵地に足を運ぶ鯉党のためにも、必ず白星をつかみ取る。

 前夜の勢いが顔をのぞかせることは、最後までなかった。試合時間は2時間46分。際立ったのは自軍の攻撃時間の短さだ。優勝へ突き進む首位チームを相手に完敗。14年以来、6年ぶり巨人戦負け越しが決まった。

 力の差を見せつけられた試合後、佐々岡監督の口調も重かった。「どこも同じではあるけど(首位を)走っている巨人を相手に、負け越しという結果になってしまった。この悔しさは、みんなが持っている」。越えなければならない壁の厚さを感じながら、ナインの思いを代弁した。前夜は相手エース・菅野の開幕からの連勝を止めて勝利。だが、その流れは序盤から霧散した。

 先発・遠藤は初回1死から松原に四球を与え、坂本に左中間への先制適時二塁打を浴びる。同点の二回は先頭・若林を四球で歩かせた。2死一塁で投手の高橋に右中間を破られる適時三塁打で勝ち越し点を献上。1-2の六回は1死満塁から大城に2点中前適時打を許し、降板となった。

 1点差のまま終盤勝負に持ち込めない。「粘り強さが足りない。打たれることを怖がる自分がいる」と遠藤。一、二回はいずれも与四球が失点に直結した。六回は無死一、二塁で相手がバント失敗。流れを自身に引き寄せかけたが、田中俊への四球が響いた。

 負の連鎖が続く右腕に指揮官は「点の取られ方が毎回同じ。四球からの失点。バント失敗の後に四球。もうひと踏ん張りして成長してほしい」と指摘しながら、今後のレベルアップを求めた。

 六、七回に2点ずつ奪われ、完全に主導権を手放した。先制、中押し、ダメ押しと“横綱相撲”の前に攻撃陣の反発力も影を潜めていく。唯一の得点は二回、会沢の一時同点となるソロのみ。相手先発・高橋の前に「うまく緩急にやられた」と鯉将。3安打中2本が内野安打で、適時打はなかった。

 巨人戦負け越しが決まったと同時に、敵地ではこの日を入れて3勝7敗1分け。15日の東京ドームでの今季最終戦を残し、「あしたドームは最後なので頑張ります」と佐々岡監督。せめてもの意地を見せる。

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