広島・大瀬良 最悪離脱も 2回緊急降板 必死継投も一岡あ~逆転サヨナラ満塁悲弾

 2回を終えてベンチへ引き揚げる大瀬良(撮影・西岡正)
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 「DeNA9-6広島」(24日、横浜スタジアム)

 広島・大瀬良大地投手(29)が24日、先発したDeNA戦で二回を投げ終えると緊急降板した。故障箇所の詳細は発表されなかったが、25日以降の状態次第では出場選手登録抹消となる最悪のケースも考えられる。大瀬良降板後、救援陣は必死の継投。しかし九回から登板した一岡が佐野に逆転満塁弾を浴び、今季4度目のサヨナラ負けを喫した。

 悪夢の横浜だ。夜空に舞い上がった白球が、DeNAナインの歓喜の声とともに右中間席へ突き刺さった。マウンドの一岡はがっくりと肩を落とす。佐野に浴びた痛恨のサヨナラ逆転満塁弾だった。

 6-4で九回へ。前日23日の阪神戦に続き一岡が抑えを担った。四死球が絡んでピンチを招くと、梶谷の右前適時打で点差を縮められる。さらに1死満塁から4番に高めに浮いたフォークをスタンドに運ばれた。サヨナラ満塁弾での敗戦は、2日のヤクルト戦でスコットが村上に浴びた一発に続き2度目だ。

 抑えは投手の調子や相手の打順などで日替わりになる方針。佐々岡監督は「厳しくいこうと思った所で、ストライクが入らない。気持ちを強く持たないと」と、厳しい表情で振り返った。

 ショッキングな出来事はサヨナラ負けだけではない。大瀬良の緊急降板だ。初回に2点を失い、二回を投げ終えると、ベンチで沢崎投手コーチやトレーナーと話し込んだ。

 直後の三回に右腕の姿はマウンドになかった。2回4安打2失点。わずか33球での降板劇だった。試合後、松原チーフトレーナーは「登板中にアクシデントがあった。それ(箇所など)は言えない。病院に行くことになる。いつとは言えないが」と説明した。

 今後については「経過を見てから。まだ本人とスタッフと話をしていない。あしたの状況を見て。(復帰に向けて)最善の方法をスタッフと決めたい」と話した。最悪の場合、出場選手登録抹消も考えられる。

 先発の軸の1人であるK・ジョンソンは2軍で再調整中。加えて、大瀬良の離脱となればチームにとって大きな痛手になる。それだけに軽症を祈るしかない。

 エースにアクシデントが起こり、九回にはサヨナラ満塁弾を被弾し、敗れた。佐々岡監督は「苦しいですけど、今いるメンバーでやるしかないので、またあした切り替え」と前を向いた。浮上のきっかけをつかめるか。佐々岡カープが大きな壁にぶつかっている。

 ◆7月2度目のサヨナラ満塁本塁打被弾 広島がサヨナラ満塁本塁打を浴びたのは7月で2度目。1度目は2日・ヤクルト戦(神宮)で、5-5の同点で迎えた九回裏に5番手・スコットが村上から被弾した。

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