カープ遠藤が力投!価値ある5回1失点 反省は「ピンチで球数が多くなった」
「広島3-3ヤクルト」(19日、マツダスタジアム)
勝ち星はつかなかったものの、内容のある今季4度目の先発だった。5回で89球を投げ、5安打1失点。広島・遠藤淳志投手(21)はヤクルト打線をわずか1点に封じ「最少失点でいけたのは良かったと思います」と振り返った。
原点に回帰したマウンドだった。「軸にすることができた」と、初回から最大の武器である直球で攻め続ける。二回、先頭で同学年の村上と対戦した場面もそうだった。2ストライクから、最後は外角低めの145キロで見逃し三振に斬った。
奪った15のアウトのうち、ゴロアウトは一つのみ。10がフライアウトだった。「球速は出ていなかったけど、球速以上に球にキレがあったのかな」。打者の手元で伸びた直球は威力十分だった。
反省点はある。「ピンチ、ピンチで球数が多くなった。大事にいってボールが増えた」。今季の最長投球イニングは6回。球数を少なくし、長いイニングを投げ抜くためにも走者を背負った場面で大胆に攻める必要性を感じ取った。
今季から先発に挑戦している。1軍のマウンドで経験する全てを成長の糧としないわけにはいかない。一年間、ローテを守り切ることを最初の目標に掲げて臨むシーズン。反省を繰り返しながら大きくなる。




