広島ピレラ 7月も切り込み隊長 1番で安打量産 6月好発進の立役者

 広島のホセ・ピレラ外野手(30)が6月30日、リードオフマンとしてチームに勇気を与えると誓った。開幕から9戦すべて「1番」でスタメン出場。打率・333で、14安打はチームトップの成績だ。得点圏打率でもチーム2位の・500と勝負強さを併せ持つ。この日のヤクルト戦は雨天中止。神宮球場の室内練習で打撃練習するなどした。開幕から続くビジターでの戦いは残り2試合。攻撃のキーマンとして勝利に貢献していく。

 攻撃陣に勢いを与え続けてきたピレラは、敵地での残り2試合に闘志を燃やした。勢いをそのままに地元広島に帰るためには、ヤクルト戦を勝利で飾りたい。神宮球場の室内で打撃練習などをした後、短い言葉で意気込みを語った。

 「球がよく見えているし、この状態を続けていきたいね」

 日本での1年目は順調な滑り出しだ。開幕から9試合全て「1番」でスタメン出場。打率・333をマークし、無安打は27日の中日戦しかない。安打14本はチームトップ。加えて得点圏打率・500は西川に次いでチーム2番目の成績だ。

 セ・リーグは緩急を使うなど巧みな配球をしてくるのが特徴的。春季キャンプから取り組んできた準備に自信を持ち、攻撃的なスイングを貫いてきたことが好調の要因だと自己分析した。

 「日本はレベルが高い。いろんなスタイルで組み立ててくる。受け身になるとイージーアウトが増える。対応するために、積極的に臨んでいるから結果が出ていると思う」

 42打席に立ちながら四球数は0。「自分でも驚いている」というその数字も積極性を物語っている。

 次の打者に勇気を与えるのが1番の仕事。首脳陣はリードオフマンに求めるものを、こう表現してきた。開幕からの活躍に佐々岡監督は「相手にとっては脅威だと思う。うまくはまっている。1番として(良い)姿を見せてくれている」と目尻を下げた。

 チームはここまで5勝3敗1分。ヤクルト戦2試合を残し、勝率5割以上で広島に戻ることが決まった。指揮官は「ビジターでの試合が続いて、みんな大変だったと思う。形的には良い形」とナインの戦いをねぎらいながら「ただ、まだまだシーズンは長いのでね」と手綱を締めた。

 「優勝するのが目標だ。それを掲げてやっていく」とピレラは力を込めた。人柄がよくチームメートと積極的に話をする場面が目立つ。練習態度もまじめだ。そんな新助っ人が打線をけん引している。

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