広島・森下、緩急自在ローテ守る 最速155キロとカットボール自信
新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が遅れ、苦しい調整を強いられたルーキーたち。それでも今季の戦いに欠かせない新たな戦力として、力強く芽を伸ばしてきた選手たちをデイリースポーツの各担当記者が紹介する。
広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=は開幕ローテーション入りを確実にしている。7日の練習試合・オリックス戦(京セラ)では4回2/3を9安打6失点(自責点4)。初球の入り方に課題を残しながらも、首脳陣の高い評価は不変だ。
直球と変化球のコンビネーションが秀逸な即戦力右腕。最速155キロと威力十分の直球とカットボール、縦に大きく曲がるカーブにチェンジアップを自在に操る。実戦を通し、直球とカットボールに自信を深め「カーブとチェンジアップの精度をもう少し上げたい」と緩急の有効活用を誓っていた。
明大では2年時から侍ジャパン大学代表に選出。昨年の日米大学野球選手権では2勝をマークし、MVPに輝いた。明大時代の恩師で前監督の善波達也氏からは「いい素直さと頑固さがある。ピッチャーとして、持ち合わせていた方がいいモノをたくさん持っている」。球質、制球力に加えてフィールディングも抜群。何をやらせても絵になるところが、頼もしい。
開幕までの課題は、走者を背負った際のセットポジションでの投球。微調整を施しながら、将来のエース候補がプロ1年目のシーズンへと向かう。





