広島・新助っ人ピレラが“来日1号” 2カ月ぶり実戦でコイ打線大爆発、5発競演

 「広島紅白戦、紅組5-4白組」(29日、マツダスタジアム)

 広島は29日、マツダスタジアムで2カ月ぶりの実戦となる紅白戦を行い、ホセ・ピレラ外野手(30)が実戦16試合目で“来日1号”を放つなど、両軍合わせて5本塁打と打線が爆発。チームは6月から始まる対外試合でも打撃好調を維持しながら、開幕に照準を合わせていく。

 快晴のマツダスタジアムに美しいアーチが飛び交った。2カ月ぶりの実戦初戦で両軍合わせて5本塁打の好発進。鯉打線が久々のゲームであることを感じさせることなく、いきなり火を噴いた。

 先制弾はピレラだ。一回に大瀬良が投じた2球目のスライダーを完璧に捉え、左翼スタンドへソロ。紅白戦を含めた実戦16試合目で記念すべき“来日1号”を放った。

 「タイミングが取れていた。甘い球を見逃さずに仕留められた」と納得の表情。佐々岡監督は「甘いところに来れば長打がある。いいんじゃないですか」と頬を緩めた。この日のピレラはマルチ安打で高い打力を示し「非常にいい状態が続いている」と振り返った。

 5番の筆頭候補であった松山がコンディション不良で3軍調整中。3番・ピレラ、4番・鈴木誠、5番・西川の新打線プランが浮上する中で放った価値ある一撃。しかし、新助っ人は「自分にとって打順は関係ない。できることをやって、勝利に貢献したいという気持ちはある」と冷静に話した。

 開幕スタメンに向けての課題は送球だ。この日も一回一死一塁で、長野の三ゴロを捕球後、二塁へ悪送球。失点につながるミスを犯した。「しっかり練習を積んでいかないと。強いチームは守備がしっかりしている」と守備力向上を誓った。

 開幕日が決まり、「集中力は増す。気持ちが高ぶることは当然。練習試合でもシーズンと同じ感覚で入っている。しっかりとできることをやって、100%の力を出せるようにしたい」と意気込んだ。

 新助っ人の一発に導かれるように、メヒア、西川、会沢、田中広にも本塁打が飛び出し、両軍計5本塁打、16安打と打線が爆発した。リーグ4連覇を逃した昨季からの打線強化はV奪還に欠かせない要素。「しっかりと振れていた。実戦感覚を取り戻してほしい」と野手陣をさらに鼓舞した指揮官。6月19日の開幕に向け、チーム一丸となって打力アップに励んでいく。

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