佐々岡カープ 緊急事態宣言解除でギアチェンジ 17日から3勤1休で練習

 練習する菊池涼
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 広島が17日から練習形態を切り替えることが14日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で緊急事態宣言が発令されて以降、4班に分かれ1勤1休だったスケジュールを、この日の宣言解除を受けて2班に戻し3勤1休にする。状況を見極めながら、21日から全体練習を再開する見通しだ。5月末にも紅白戦の実施を視野に入れており、最短6月19日と想定される開幕を目指してギアを上げていく。

 広島県にも発令されていた緊急事態宣言が、この日をもって解除された。これを受け、チームは感染防止策を徹底しながら17日の練習からギアを一段階上げる。佐々岡監督は「自分自身も気持ちを高ぶらせていく」と前を見据えた。

 A班とB班の2班に分かれていたチームは、緊急事態宣言発令後の4月19日から4班に細分化。前日13日の午前はA班の投手、午後はA班の野手が汗を流した。この日の午前はB班の野手がバットを振り、午後はB班の投手がキャッチボールなどを行った。

 17日からは2班に戻り、午前と午後でそれぞれ練習。1勤1休ペースだった日程は3勤1休となる。さらに状況を見極めながら21日からは全体練習を再開するプランがある。

 ドラフト1位・森下(明大)は、この日ブルペンで約90球を投げた。「やっと始まるという雰囲気が出てきた。しっかり準備したい」と力を込めた。

 チームは早ければ5月末の紅白戦実施を見据えている。それだけに実戦感覚を取り戻すことが、まずは重要になる。シート打撃など実戦形式の練習再開を前に、佐々岡監督は「投手は対打者に投げてから紅白戦に向かう。しっかりと準備をしてほしい。打者は投手の球を打っていないから、しっかりと打つことをね」と期待した。

 また、指揮官が目指すのは投手を中心とした守り勝つ野球。全体での練習から遠ざかっていただけに、チームプレーやサインプレーなど細部にわたって再確認していく。

 2軍も由宇練習場での練習を再開する予定。「ファームの選手もいる。みんなで競争。その意識は変わらない」。内容や結果次第で入れ替えを検討する方針だ。サバイバルレースを歓迎し、個々のレベルアップを願った。

 プロ野球は最短で6・19開幕を目指すことが確認されている。「まだはっきりしていないけど、6月19日の開幕を目指してやっていく。短い期間でしっかりとモチベーションを上げていきたい」。佐々岡監督の言葉に力がこもった。

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