会沢「いやらしい」宣言!来季は勝負強さとチーム打撃兼ね備えた捕手へ

 「NPB AWARDS 2019」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)

 3年連続3度目のベストナインに選ばれた広島・会沢翼捕手(31)は「いやらしい打者になる」と誓った。今季はリーグトップの得点圏打率・351。V奪還を目指す来季は状況に応じてチーム打撃に徹し、他球団から恐れられる扇の要になる。       

 また、最優秀選手(MVP)にセ・リーグは巨人・坂本勇人内野手(30)、パ・リーグは西武・森友哉捕手(24)が選出された。最優秀新人(新人王)はセからヤクルト・村上宗隆内野手(19)、パからソフトバンク・高橋礼投手(24)が選ばれた。

 華やかなスポットライトを浴びた。捕手部門で3年連続3度目のベストナイン受賞。打撃が評価されての栄誉だ。会沢は「本当にうれしく思います。皆さんに感謝したい」とシンプルな言葉に思いを込めた。

 「ランナーがいる状況で打てたことは自信を持って良いのかな、誇りを持って良いのかなと思います」

 打率・277に対し、得点圏打率はリーグトップの・351をマークした。5番を任された試合もあり、ベンチの信頼は厚かった。「打者はどこで打つかだと思う」。勝利へつながる一打を打つために打席に立ち、結果を残した。

 「いやらしい打者になりたい」。目指す打者像は、勝負強さと相手が嫌がる打撃を兼ね備えたものだ。

 「得点圏に走者がいるときはつないでくる打者だったり、走者を進める打撃だったり。考えて野球をやっているなと思う」

 進塁打に徹するなど、自己犠牲を払ってでも勝利に貢献する。マスク越しに感じてきた相手チームのいやらしい打撃を、来季は自身が体現する。

 壇上では「今季は悔しい思いをした。来季はこの悔しさを持って臨みたい」と決意表明した。もう一度、チーム全員で歓喜の瞬間を迎えるため、会沢は身を粉にしてグラウンドに立つ。

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