ドラ1明大・森下、大学ラストゲーム敗戦も「このチームで野球ができてよかった」
「東京六大学野球、立大1-0明大」(30日、神宮球場)
広島からドラフト1位指名を受けた森下暢仁投手(4年・大分商)の大学ラストゲームは惜敗で終わった。七回の先頭で代打として出場。八回は初めて左翼の守備に就き、九回からは登板。1回無失点に抑えた。九回2死から意地の三塁強襲の内野安打。サインで二盗を試みたが刺され、グラウンドでゲームセットを迎えた。
打って、守って、投げて、走った。森下は学生最後の試合でフル回転。試合には敗れながら、「このチームで野球ができてよかったなと思っています」とすっきりとした表情を浮かべた。今春は大学日本一に輝くと、侍ジャパン大学代表として出場した日米大学野球でMVP。名実ともに大学ナンバーワン投手へと上り詰めた。
「本当にここからの2カ月が大事」とプロでの戦いにも視線を向けた。高校時代から注目され、悩みながら選んだ大学進学。「大学4年間はいい人生経験ができた」。大きく飛躍した自負を抱き、新天地の広島で次なる舞台へと挑む。