堂林のサヨナラ打にファン涙 苦悩の10年目「うまくいかないこと多くて…」
「広島3-2中日」(12日、マツダスタジアム)
広島がサヨナラ勝ち。九回、劇的な一打で試合を決めたのは10年目の悩める男、堂林だった。
この試合では途中出場。迎えた九回、1死一、二塁で打席に入り、鋭いライナーで左越えの一打を放った。「向かって行く気持ちだけでいきました。感触は良かったですが、捕られるかなとも思った。抜けてくれて良かったです」。自身5年ぶりとなるサヨナラ打で、ナインから祝福のシャワーを浴びた。
12年に14本塁打を放ってブレーク。背番号7を与えられ、チームの顔としての飛躍が期待されたが、その後は伸び悩んだ。
13年以降は2桁本塁打はなく、スタメンの機会は徐々に減少。今季はここまで20試合の出場で打率・087、打点は0だった。「うまくいかないことが今年も多くて辛かったが、こういうことがあると思ってやってきた」と堂林。待望の今季初打点で勝利に貢献した。
11日に妻で元TBSの枡田絵理奈アナとの間に、第3子となる女児が誕生したことを発表したばかり。ヒーローインタビューでは「最高です」と声が弾むと、スタンドには涙ぐむ女性ファンの姿もあった。「チーム一丸これからもやっていきます。応援よろしくお願いします!」と、頭を下げた。