磯村Vバスターエンドラン 緒方監督勝負手ズバッ!Gと4差

 「巨人2-8広島」(1日、東京ドーム)

 広島が首位・巨人に逆転勝ちした。同点の七回無死一、二塁から、代打で登場した磯村嘉孝捕手(26)がバスターエンドランを決め、勝ち越しの左前適時打。さらに菊池涼、鈴木の適時打など15安打8得点でGを圧倒した。今3連戦を2勝1敗で勝ち越し、首位に4ゲーム差と急接近。リーグ4連覇へ、勢いに乗って夏場の戦いを突き進む。

 鮮やかな奇襲攻撃にカープファンとベンチが歓喜に沸いた。同点の七回無死一、二塁。代打・磯村がバントの構えから打ちにいった打球が高く弾んで、左前に抜けていく。カウントは3-1からのバスターエンドランで、二走の代走・曽根が一気にホームを駆け抜け、勝ち越しの1点をつかみ取った。

 磯村「何とか転がそうという意識を強く持っていました。(カウント3-1で)向こうの方が嫌な場面。絶対ストライクを取りに来ると思っていた。直球とは絞らず、甘い球が来ると思っていました」

 緒方監督「エンドラン?作戦(のこと)はいい。しっかり切り替わったサインの中で選手が動いてくれた。しっかりやってくれた」

 負けられない一戦で緒方監督のタクトが実を結んだ。前日無安打のメヒアを2試合連続のスタメンに抜てき。そのドミニカンが七回、左翼線二塁打でチャンスメークすると、14試合ぶりに先発復帰した田中広の送りバントは小飛球となったが、打球を追った巨人の捕手・小林が落球(記録は内野安打)した。

 ここから相手のミスに乗じて仕掛けた積極的なバスターエンドラン。鯉将の執念が流れを呼び込むと、赤ヘルは容赦なく攻めた。なおも無死満塁から、得点圏打率リーグトップに立つ菊池涼の左前適時打で貴重な追加点をゲット。さらに、1死満塁の好機から鈴木の痛烈な中前2点打でリードを広げた。

 鈴木「うまく対応することができました。追加点になって良かったです」

 逆転Vへ、最初の難関を突破した。初戦は来日初先発したモンティージャのKOで落としたが、2戦目を西川、菊池涼の初アベック弾で奪うと、3戦目は大技小技を駆使して、15安打8得点で大勝。4カード連続で勝ち越し、首位に4ゲーム差まで急接近した。

 勝負の8月、ペナントレースの勝負所を迎え、リーグ3連覇の味を知る鈴木は鋭いまなざしで言う。「巨人だろうが、DeNAだろうが、阪神だろうが、負けていい試合はこれからない。しっかりやっていきたい」。2日からは本拠地で阪神3連戦。真夏の白星街道で、ミラクルVへ突き進んでいく。

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