広輔、猛打賞も勝ち越し機で三振…打線組み替えも実らず…広島サヨナラ負け…連敗

 「DeNA2-1広島」(29日、横浜スタジアム)

 広島が今季2度目のサヨナラ負け。1-1の延長十回、4番手・中村恭が宮崎にサヨナラ打を浴びた。田中広が猛打賞と気を吐いたが、4番・鈴木は前日に続いて無安打。打線は1点止まりで投手陣を援護できなかった。最下位に沈んだ交流戦からの巻き返しを期して臨んだリーグ戦再開から2連敗。首位巨人とは2・5ゲーム差に広がった。

 ふらりと舞い上がった打球は中堅の芝生で弾んだ。梅雨入りした横浜で悪夢のサヨナラ負けだ。1-1の延長十回。中村恭が先頭の代打桑原にフェンス直撃三塁打を浴びた。2死満塁まで粘ったが、最後は5番宮崎に決勝打を浴びた。試合後は悔しそうな表情でバスまでの通路を歩いた。

 「先頭の入りで無死三塁にしてしまった。どんな場面でもゼロに抑えないといけない。みんなが同点でつないでくれたので、打たれて申し訳ないです…」

 投手陣は必死のリレーでつないだが、打線にあと1本が出なかった。1点を追う五回は磯村の三塁線への適時打で同点。なおも一、三塁と好機は続いたが、後続が倒れ、1点止まり。1-1の七回もメヒアとバティスタの連打で無死一、三塁の好機を作りながら、続く田中広が空振り三振、磯村も三ゴロ併殺に倒れた。さらに九回、延長十回と得点圏に走者を進めたが、勝ち越しは遠かった。

 打線組み替えが機能しなかった。この夜は1番に前日にプロ初本塁を放った高橋大ではなく、6月13日・日本ハム戦以来となる野間を起用。しかし、サイドスロー平良に無安打と沈黙。頼みの4番鈴木もリーグ戦再開後は2試合連続ノーヒット。ノーステップで打つなど試行錯誤したが、悔しい結果となり、「仕方ないです」と言葉を絞り出した。

 悪夢の6月だ。5月は20勝4敗1分けと驚異的なペースで白星を積み重ねた。6月は交流戦最下位に沈むなど6勝15敗1分け。リーグ戦再開から巻き返しを期したはずが、まさかの2連敗となった。

 緒方監督は「勝てるチャンスはあったし、この結果に対しては、いい采配ができなかった。選手は必死にやっている」と話し、「ヒットも出ているし、点に結びつくかの部分は自分の采配。選手だけの部分じゃない」と責任を背負い込んだ。

 敗戦の中、田中広は3安打猛打賞と気を吐いた。メヒアは2試合連続安打。明るい材料もある。前日も2安打と犠飛をマークした田中広は「また明日頑張ります」と前を向いた。首位巨人とは2・5ゲーム差に開いた。これ以上は離されたくない。勝負どころの快音で停滞ムードを断ち切りたい。

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