会沢がサヨナラ打、マツダ沸いた今季初連勝決めた「巻き返す」

 「広島2-1DeNA」(19日、マツダスタジアム)

 選手会長が決めた。今季初の連勝じゃ。同点の延長十回1死満塁から、広島・会沢翼捕手(31)が決勝の中越え適時打。今季初のサヨナラ勝ちにマツダが沸いた。17日の巨人戦に続き、西川龍馬内野手(24)の同点打から勝利をもぎ取った。乗っていく。ここから一気に突き進む。

 振り抜いた打球が中堅方向へ飛んだ瞬間、高々と右手を上げ、一塁ベンチを指さした。今季2度目の延長戦。選手会長の会沢が今季初の連勝、初のサヨナラ勝利を一振りで導いた。

 「仲間を信じて、いつかこういうチャンスが来た時は打てるようにと思ってました」

 同点で迎えた延長十回。バティスタ、鈴木の連続四球に磯村の犠打、西川は申告敬遠で1死満塁となり、打席が巡ってきた。「楽な気持ちになって、心は熱く、(頭は)冷静にじゃないけどね。向こうはアップアップしているのは分かっていた」。2ボールからパットンの直球を捉え、中越えの劇打とした。

 「最後まで諦めないのがカープの野球」と話すように、劣勢の展開が続いた中でもチームは終盤に粘りを見せた。0-1の八回。2死から鈴木、長野が四球を選んで一、二塁とすると、代打・西川が砂田の外角スライダーを中前へはじき返す。「とにかく食らいついていきました」と値千金の同点打で、試合を振り出しに戻した。

 西川は17日の巨人戦(熊本)でも、代打でチーム30イニングぶりの適時打となる同点打をマークしていた。背番号63の一打が切り開いた逆転勝利への道。2試合連続で勝負どころで力を発揮。「結果を出すしかない。ヒットを打つことしかなかった」と語り、会沢も「頼りになる後輩です」と笑みを見せた。

 捕手として、選手会長として、会沢の責任感は強い。昨オフには「投手にもっともっと自信をつけさせてあげるシーズンにしたかった」と、優勝しながらも配球や声掛けなどの反省点が並んだ。この日は4投手を1失点に抑える好リードを見せたが「投手陣が頑張ってくれたので、この結果につながった」とねぎらった。

 緒方監督は「いい打球を打ってくれた」と会沢を称え、「こういう僅差の試合を勝てたのは大きい。粘り強い攻撃をしていくだけ」と力を込めた。お立ち台で「僕たちは1試合も諦めていません。ここから必ず巻き返します!」と熱く誓った選手会長。劇的な連勝から、鯉の快進撃が始まる。

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