飯田1軍あるぞ!2回パーフェク投
「広島紅白戦、白組0-2紅組」(12日、天福球場)
開幕中継ぎ左腕争いに参戦だ!キャンプ2軍スタートの広島・飯田哲矢投手(24)が12日、1軍の紅白戦に登板。2回を投げ打者6人を完ぺきに抑えた。選手枠の問題で即時1軍合流は見送られたが、好調を維持して虎視眈々(たんたん)と、そのときを待つ。
最速140キロ。五回は松山、小窪を連続三振に斬った。「2軍スタートの悔しさをぶつけた。やってきたことを出せたと思う」。課題を克服して見せた快投劇。飯田は胸を張り言葉に力を込めた。
昨秋キャンプで首脳陣から突きつけられたのは、直球の球威と精度アップだった。今キャンプでは「ブルペンで50球、ずっと真っすぐを投げたこともある」。求められる役割は、左打者を確実に抑えること。その生命線となる外角低めへの直球をひたすら磨いた。
現在、ドラフト6位・オスカル(ホンダ)、佐藤と中継ぎ左腕候補が、いずれも好投しているため、13日からの1軍合流はない。それでも畝投手コーチは「力のある球だった。入れ替える可能性もある」。2人の状態次第では、19日の沖縄2次キャンプからの合流を示唆した。
中継ぎ左腕の整備はチームの懸案事項。「こういう投球を続けていきたい」と前を見据えた飯田。力のある直球と同じように、ただ真っすぐ、その座を奪いに行く。