戸田ぶち壊し…あぁ自滅で4回4失点
「ヤクルト4-2広島」(22日、神宮球場)
今にも消えてしまいそうな声だった。悪送球や投手への四球などで試合を壊した。「修正できなかった。まだまだ、力をつけなければいけない…」。広島・戸田は視線をグラウンドに落とし、バスへと歩を進めた。
“1球”で流れを手放した。初回無死一塁。川端の送りバントを一塁へ悪送球した。平常心を失い山田への四球で満塁とすると、畠山の遊ゴロの間に先制点を献上。バレンティンへの四球で再び満塁とし、今度は暴投で追加点を与えた。
1-3の四回は、先頭の石川への四球をきっかけに4点目を奪われた。4回5安打4四球4失点(自責点2)。許した適時打はわずか1本しかない。畝投手コーチは「制球とかよりも守備とかミス」。防げる失点だっただけに、表情をこわばらせた。
12日の阪神戦(甲子園)から中9日での先発。その間、中継ぎとしても待機するなど調整が難しかったとはいえ、期待に応えられなかった。次回登板について、畝投手コーチは「考えないといけない?そうなる」と白紙を強調した。
守り勝つ野球を掲げてきたが、勝負どころでほころびが出た。重圧がかかる試合は、まだ続く。普段着のプレーができなければ、夢は夢で終わる。





