4月借金「7」もコイの季節に反攻じゃ

 「広島0-1DeNA」(30日、マツダ)

 広島は散発の3安打で、今季6度目の完封負けを喫した。開幕から波に乗れず、4月は9勝16敗、今季ワーストタイの借金「7」で終了。4月終了時の借金7以上は1977年以来、実に38年ぶりの屈辱となった。緒方孝市監督(46)は「結果がすべて。悔しい経験をもとに成長していかないと、勝っていけない」と肩を落とした。きょうから5月。月が変わればツキも変わる。鯉打線の反撃に期待だ。

 試合終了後。会見場に姿を見せた緒方監督は、最後まで声をからして声援を送ったファンへ向けて、真っ先に謝罪の言葉を述べた。「毎度、同じようなコメントですみません」。スコアボードには寂しくゼロが並んだ。昨季9度だった零封負けは、今季早くも6度目を数えた。

 0-1で迎えた九回。先頭の代打・天谷が右前打で出塁した。1死後に山崎康のボークで二進。この日、初めて得点圏に走者を進めたが、田中、菊池が連続空振り三振に倒れた。三塁を踏めず、残塁もわずか2。完敗だった。

 「野手は何回目の完封負けかな。チャンスも少なかったが、ここ一番で1本が出ない。1打席に懸ける気持ちというのは、十分に伝わってくるんだけど」

 緒方監督は力なく話した。今季最少に並ぶ散発の3安打。だが、菊池が、新井が、安部が一塁にヘッドスライディング。1本が出ない中で、野手全員が闘志を見せた。闘う姿勢をグラウンドで示した。4番に座る38歳は「何とかしようと思ってやっている。また明日も試合はある。また明日」と、ナインの気持ちを代弁した。

 ただ、開幕から25試合を戦ったチームは9勝16敗。今季ワーストに並ぶ借金7で4月を終えた。4月終了時の借金7以上は1977年の8以来、実に38年ぶりの屈辱。指揮官は「結果がすべてです。悔しい経験をもとに、成長していかないと勝っていけない。上にいけない」と力を込めた。

 なかなか光は見えないが、まだ4月終了時点。2007年には日本ハムが借金8から優勝している。首位巨人とのゲーム差も5・5。十分射程圏内だ。きょうから5月突入。場所を東京に移してヤクルトと戦う。月が変わればツキも変わる。5月は鯉の季節。シーズンの戦いは十分に残っている。

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