黒田 初被弾2失点も予定の6回を77球

 「オープン戦、広島9-2オリックス」(15日、マツダ)

 広島の黒田博樹投手が先発した。この日は雨模様だったが、晴れ間ものぞいた一戦で、予定の6回を計77球5安打で投げ終え、ブランコの本塁打による2失点。対外試合2試合目の登板は、収穫と課題のマウンドとなった。

 黒田は降板後、「きょうの状況の中でゲームを作りながら、球数を少なくして投げられたかなと思います。(ホームランは)不用意な1球だったんで、ああいうのを経験してシーズンのこれからにつなげたいと思います」」と振り返った。

 初回、平野を一ゴロに斬ると続く安達は、内角高めのツーシームで遊ゴロに。最後は糸井を、内角高めのカットボールで一ゴロに抑えた。「いつもと変わらず、その日の中で一番いい球を選択して投げたい」と、2週間後に迫った開幕を想定した中での一戦だった。

 前回8日のヤクルト戦では、4回1/3をパーフェクト投球。1人の走者も許さなかったが「セットもしっかりやっておかないといけない」と、実戦での課題も口にしていた。この日は二回以降は、毎回のように走者を置いての投球。四回、先頭の糸井に左前打を許すと、続くブランコに対して初球、高めに浮いた141キロを狙われた。

 2ラン被弾で復帰後初失点。五回は先頭の坂口に初四球を与えたが、後続を断って無失点で切り抜けた。続く六回は1死から、前打席でホームランを浴びたブランコとの“再戦”。借りはすぐ返す-と言わんばかりに、128キロの変化球で空振り三振に斬った。

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