鯉2度目5連敗…エルド昇格前倒しも

 広島は今季2度目の5連敗。借金はワースト9となった。この苦境に野村謙二郎監督(46)は4日、ウエスタン・オリックス戦(神戸第二)を緊急視察することを決めた。右手骨折から復帰したブラッド・エルドレッド内野手(32)の状態を確認し、昇格を前倒しする可能性を示唆。栗原、ルイスに、若手投手陣もその目でチェックし、救世主を探し出す。

 毎試合、繰り返しのような貧打線と投壊だった。この夜も序盤の好機に1本が出ず、七回まで0行進。4点ビハインドの八回、松山の適時打で1点を返すのがやっと。投手陣も持ちこたえられず計5失点を喫した。

 今季2度目の5連敗。5試合で計6得点、計40失点と投打に光は見えない。試合後、野村監督は、「今は勝つことが1番の薬。このまま行くわけにはいかない。立て直したい」と、悲痛な声を絞り出した。

 今季最大の苦境打開へ向け、指揮官は4日のウエスタン・オリックス戦(神戸第二)を緊急視察することを明かした。「ここのところ毎日ファームとは連絡を取り外国人、先発陣などを聞いている」。自らの目でチェックし、救世主を探し求めるつもりだ。

 一番の目当ては開幕から4番に座ったエルドレッドだ。4月20日、巨人戦(マツダ)で死球を受け右手を骨折。驚異的な回復を見せ、すでに1日のウエスタン・ソフトバンク戦(マツダ)では代打で本塁打を放った。

 「(エルドレッドを)上げるのは僕もコーチもすぐすぐ、ということですがいい状態で上げたいし、見切り発車になってはね。はまれば起爆剤になるし、チーム状態が上向いた時がベスト。だけどそういうことを言っている場合じゃない」

 2軍で打席数をこなした後、8日の西武戦(マツダ)で1軍昇格が当初のプラン。だが深刻な得点力不足に“前倒し”する考えも示唆した。

 エル砲だけではない。2軍調整中の栗原、ルイスらも起爆剤として待望。「健太(栗原)は1軍でやってもらわないといけない選手」と、こちらも状態次第ですぐにでも昇格させたい思いを吐露した。

 先発陣も前田健が右脇腹痛で離脱し、この日の中村恭も6四球の制球難でKO。入れ替える予定で、もう1度、戦力を見直すつもりだ。

 借金は今季ワースト9と2桁借金へ崖っぷち。それでもまだ4位。3位までは0・5ゲーム差だ。ここで持ち直せるか、4年目、野村カープの正念場だ。

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