大阪桐蔭・高山、146キロ11K実らず まさかの3回戦敗退

 「高校野球大阪大会・3回戦、関大北陽2-1大阪桐蔭」(21日、舞洲ベースボールスタジアム)

 春夏連続出場を目指した大阪桐蔭が関大北陽に逆転で敗れた。ドラフト候補のエース・高山優希投手(3年)は、最速146キロを計測し粘りの投球を見せたが「自分が甘かった」と悔しさをにじませた。

 高山は何度も自分を責めた。大粒の涙を流しながら、自らに厳しい言葉を投げかけた。「甘さが出た。自分の力不足で勝たせられなかった後悔が残ります」。大阪桐蔭の背番号1を背負う者として、3回戦敗退の全責任を負った。

 三回までは無安打投球。バランス良く投げていた矢先に落とし穴が待っていた。打順が一巡した1点リードの四回、関大北陽打線に直球を狙われた。

 「勝負球が甘くなった」と4本の長短打で逆転を許した。なおも五回は1死三塁、六回は無死三塁と絶体絶命のピンチ。それでも最速146キロを計測するなど、腰痛を抱えながらも気迫の投球で追加点を許さなかった。

 入学当初、西谷浩一監督(46)は報徳学園・主島、履正社・寺島の名前を挙げ「最後の夏、この2人を追い越せるようにやっていこう」と声をかけた。二人三脚で歩み、最速150キロ左腕へと成長。打線の援護なく敗れたこの日、恩師は「監督として勝たせてあげられなかった」と悔しさをにじませた。

 それでも高山は「大阪桐蔭で野球ができてよかった」と涙をぬぐう。3年間で急成長したからこそ、次のステージへ道が開けた。「プロに入って、高校で学んだことを生かしたい」と高山。未完の大器は、最高峰の舞台で力強く伸びていく。

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