G19歳田口 初陣星!高木勇らに続く新星

 「巨人2-1ヤクルト」(11日、東京ド)

 初々しさもありつつ、マウンドでは堂々たるピッチングを見せつけた。2年目の巨人・田口が7回1失点。10代でのプロ初登板で初勝利は、巨人では史上7人目となった。「初めまして!2年目の田口です!」。お立ち台では、大観衆の前で自己紹介し、白い歯を見せた。

 110キロ台後半のスライダーがさえ渡った。カウントを取りつつ、要所でバットに空を切らせた。二回に1点を失ったものの、その後はゼロ行進。四回2死一、三塁では、詰まりながらも決勝の三塁内野安打を放ち、攻守で大活躍だった。「初登板は人生に一度しかないチャンス。その中で1点に抑えられて、勝ちにつながって良かった」とうなずいた。

 広島新庄高時代から将来性を高く評価され、「東の松井裕、西の田口」と言われた。大竹、小山、西村ら1軍のローテ候補が精彩を欠く中、斎藤、豊田両投手コーチはマウンド度胸、技術を認め、原監督に推薦。「監督も最初は『田口?』と言ってたけどね」と斎藤投手コーチ。その期待に、十分に応えた。

 原監督は「驚きました。また次いこう。いいスタートを切った」と次回登板を明言し、太鼓判。勝利の立役者はお立ち台で「これからどんどんチャンスをつかんで、またこのお立ち台に帰ってこられるように頑張ります」と、次回登板に視線を向けていた。

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