巨人 19歳田口が初登板初勝利

プロ初勝利をあげ沢村(右)からウイニングボールを受けとる巨人・田口=東京ドーム(撮影・堀内翔)
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 「巨人2-1ヤクルト」(11日、東京ド)

 巨人の2年目・田口麗斗(かずと)投手(19)が先発し、7回1失点でプロ初登板初勝利を挙げた。

 二回に1死一塁から田中浩に右中間に適時二塁打を打たれ、先制はされたものの四回2死二、三塁、実松の右前適時打で同点とすると、なおも一、三塁で、田口が三塁内野安打。詰まりながら適時打とし、自ら勝ち越し打を放って攻守で存在感を見せつけた。その後は七回まで無失点投球を披露した。

 ウイニングボールを手渡された田口は、それを左後ろのポケットにしまった。ヒーローインタビューでは第一声で「はじめまして。2年目の田口と申します。これだけ大勢にお客さんが来てくれるとは思いませんでしたが、すごく力になりました。ありがとうございます」とあいさつ。初登板を迎えるまでの心境を問われ、「人生で1度のチャンスだったので、すごく不安がありましたが、自分の持ち味を出せるようにと日々を過ごしてきました」と答えた。

 今季初先発マスクの実松とのコンビで投打に活躍。「実松さんが投げやすいようにリードしてくれたので頑張れました。(決勝打は)無我夢中でバットに当てることだけ考え、一生懸命走りました」と声を弾ませた。

 広島新庄高出身、2年目の19歳。父・玲司さん、母・奈々さん、妹・璃子さんら家族が見守る中、上々のプロデビュー。「これからもどんどん活躍して感謝を伝えたい」とメッセージ。「東の松井裕、西の田口」と言われたほど将来性を買われていた左腕が大舞台で躍動した。

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