キヨシ監督10連敗も最下位も免れた~

 「ヤクルト7-13DeNA」(11日、秋田)

 興奮が収まらない。今季最多の21安打で13得点と打線が大爆発。DeNAが連敗を9で止め、最下位転落も回避した。中畑監督は「ひとつ勝つのがこんなに大変なんて…。連敗ストップ!おめでとう!」と絶叫。両手を掲げ、秋田のファンと喜びを分かち合った。

 強力打線が火を噴いた。一回は主砲ブランコの適時打を含む、怒とうの5連打で一挙4点を先制。先発の三嶋は1回2/3を2失点、5四球の大乱調で降板したが、勢いを止めることなく猛打でカバー。四回にも4連打で4点を追加するなど、相手投手陣を粉砕した。

 “壇蜜効果”がDeNAに勢いをもたらした。試合前、秋田出身で人気沸騰中のグラビアモデルがスクール水着で始球式。ざわついたのは観客席だけではない。両軍ベンチの視線もくぎ付け。試合前に「タイプではないんだよ」と無関心を装っていた中畑監督も「(連敗中の)重苦しい空気を変えてくれたのはあるよね」とニンマリだ。

 始球式をネクストサークルで見届けていた梶谷は「すごいハイレグでしたね」と満面の笑み。2号2ランを含む5安打、三塁打が出ればサイクル安打達成という大活躍で勝利に貢献した。

 9連敗中、中畑監督はやけ食いがたたり、体重が4キロも増えた。ストレスは最高潮に達していたが、少しだけ発散された。今後へ気を引き締めた指揮官だったが「うちにとって、壇蜜さんは勝利の女神だったね」とおどけながら、バスへ乗り込んだ。

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