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応援したくなる男・柴田大知 人間味あふれる人柄 すぐに結果は出なくても、もがいて前に進み続ける

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 今年の新潟記念は予想以外のところで応援していた騎手がいた。コスモフリーゲンに騎乗した柴田大知騎手(48)=美浦・フリー=だ。残念ながら9着に終わったが、七夕賞では同馬とコンビを組んで4年7カ月ぶりの重賞制覇を達成したベテラン。特別に仲がいいわけではないが、若い頃から知っている騎手の一人だ。ほぼ同世代でジョッキー柴田大の歩みを見てきてた身として、七夕賞で久々に重賞を勝った時はうれしい気持ちになった。

 記者が柴田大で心に残っているのは11年中山グランドJ。マイネルネオスとのコンビでJ・G1制覇を成し遂げ、表彰台で人目もはばからず涙を流す姿を見て心を動かされた。実直な性格。それを分かっていたし、G1を勝つまでの険しい道も理解していたつもりだったので、その光景に記者も目頭が熱くなった。

 柴田大はデビュー2年目の97年ラジオたんぱ賞(現・ラジオNIKKEI賞)でエアガッツに騎乗し、重賞初制覇を達成。騎手として順調なスタートを切ったものの、その後は勝利数が減り続け、06、07年は年間0勝に終わった。どん底を味わい、男の涙を流した。そして13年NHKマイルCでは10番人気のマイネルホウオウを勝利に導き、平地G1制覇も達成。この時もあふれる涙をこらえることはできなかった。人間味がある男だ。

 その後はコンスタントに勝利を積み重ねていたものの、ここ数年は騎乗数が減って重賞の舞台から遠ざかっていた。約20年前のどん底までではないが、下降しているのは明らかだった。「騎乗数が減って、勝ち星も減ってきた時には、結果を出さなければならないという焦りもあって、自分の競馬ができなかった感じでした。このままでは駄目と思いつつも、焦っても仕方がないと気持ちに切り替えて、自分のできることをこれまで以上にしっかりやることを心がけて、任せていただいた一頭一頭に向き合って調教に騎乗しています」と当時を振り返る。そこで初心に返り、自分のできることをしっかりこなすことだけを心掛けた。今回話を聞いたのは木曜日だったが、調教開始時間から馬がいなくなる時間まで調教に乗り続けていた。「元々、調教に乗るのは好きだったので、まずはそこからコンタクトを取って、一つ一つのレースで充実した騎乗ができるようにして、それが結果に結びついてくれればというスタンスでやっています」と説明する。その中で出会った一頭がコスモフリーゲンだ。

 自分に置き換えてみると、この歳になって一から出直し、再スタートを切るというのはエネルギーがいる。それは体力面だけではなく、気持ちの面でもだ。それをやろうとするところがすごい。「なかなか勝ち星につながるまでは難しいですけど、一つ一つ着順を上げられているかなという気はしてします」とうなずく。すぐに結果は出なくても、もがいて前に進み続ける。柴田大の人となりが出ている。そんな男だからこそ応援したくなる。(小林正明)

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