北村友一にとって理想のジョッキー像とは 田島厩舎の調教師部屋に飾ってあった“1枚の絵”
「有名人になると親戚が増える」なんてことを聞いたことがあるが、クロワデュノールでダービージョッキーの称号を手にした北村友一騎手は、これからまさにそういう境遇に出くわすのではないか。かく言う私も、ダービーが終わった直後に彼とガッチリ握手をしたことを自慢げに言いふらしている一人だ。
友一との出会いは今から20年以上前。栗東時代に世話になった田島良保先生から「今度、ウチにあんちゃんが入るんだ。よろしく頼むよ」と声をかけられ、滋賀県草津市のおすし屋さんに連れて行ってもらった時が初対面。ひょろっとした丸刈りの少年が友一だった。
未来のダービージョッキーに対して私が力になったことなど、ほぼ皆無に等しいのだが、20年以上前にこういう縁を頂いたことで、陰ながらずっと応援していた。誰に対しても優しい彼の人柄の良さは、デビュー時から何ひとつ変わらない。
ダービー制覇の反響は大きく、メディアでも友一がこれまで歩んできたヒストリーやエピソードが数多く躍った。その中で印象的だったのが、田島厩舎の調教師部屋に飾ってあった“1枚の絵”の話。そこに描かれている騎手の姿が、友一にとって普遍的な理想のジョッキー像なのだという。
その絵は今でも田島家に彩りを添えており、友一の記事を読んで感動したというご家族が私宛てに写真を送ってくれた。見れば見るほど引き込まれる、味のあるポスター。購入した経緯を田島先生に伺うと「現役の頃、イヴ・サンマルタンは神様のような人だった。その人のポスターをサンフランシスコのベイ・メドウズの売店で見つけてね。“面白いポスターだな”と思って買いました」と教えてくれた。
イヴ・サンマルタンはフランスが誇る伝説的な騎手。国内外で通算3314勝を挙げ、フランスリーディングを15度獲得し、凱旋門賞4勝、ジョッケクルブ賞(フランスダービー)は9勝。フランス競馬史において最高の人気を誇った騎手だ。
先生が続ける。「よく見ていると“いろんなことを考えさせられる絵だな”と思うようになりました」。凡人の私には見えなくとも、先生と友一には共感できるところがあるのだろう。ただ、描かれている騎手のフォーム、特にきれいな背腰のラインが友一によく似ていると感じるのは私だけではないのではないか。
71年。ヒカルイマイで勝利し、23歳7カ月の若さでダービージョッキーとなった田島良保騎手が放った「僕はダービーに乗ったんじゃない。ヒカルイマイに乗ったんだ」という名言は語り草。のちに私が伺った時にも「“馬を信じるしかない。走るのは馬だ”と言い聞かせて、腹をくくって乗りました」と話されていたことを思い出す。
今年のダービー。勝利騎手インタビューで、友一はこう言った。「馬を信じて、自分を信じていました」。時を超えて、師匠と同じ境地に立ったのだと私は思う。
友一の勝利を見届けた田島先生はこう話されていた。「随分と落ち着いて、馬を信じた騎乗だったと思います。ペース配分も良かったし、硬くなっていないなと思って見ていました」。そして、最後にメッセージを預かった。
「友一、大変な時期を乗り越えて、よくやったね。おめでとう」
不死鳥のようによみがえった友一ならば、師匠が憧れた“神様のような人”に近づくための努力を惜しまず、さらなる高みを目指して“騎手道”に精進し続けることだろう。華麗なフォームで、これからもファンを魅了し続けてほしい。(デイリースポーツ・松浦孝司)
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