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話題のMLB風「オオタニサーン!」実況アナに直撃 発音は“自己判断”で「ここは引っ込められない!」

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 馬名がコールされると、場内がドッと沸いた。東京3Rで初勝利を挙げた“オオタニサーン”(牡3歳、美浦・堀)の実況を担当したラジオNIKKEI・大関隼アナウンサーを直撃。SNSで「あまりにも発音が完璧すぎる」と話題となっている、ドジャース大谷翔平投手が本塁打を打った際のようなMLB風実況の裏側を聞いた。

 オオタニサーンの出走が確定した時、MLB風の発音で実況をしようと決めていたという。「スタートした後、あれきょうは前にいるなと。後ろから差してくるイメージがあったので『これもしかして…』と思った」と逃げの展開に期待。直線で抜けた時に勝利を確信し、「『たぶんみんな期待しているんだよね?』と思いつつ、ゴール実況をしました」と振り返った。

 ネーティブ発音の「オオタニサーン!」誕生の裏には、同い年のアナウンサーの存在がある。今年2月24日のデビュー戦(中山)の朝、馬名を間違えないようにするため、騎手の帽子の色や勝負服をカラーリングした「塗り絵」と呼ばれる手書きの表を見ながら、読み合わせをしていた時のこと。普段は淡々と馬名を読み上げていくというが、同局の米田元気(もとおき)アナウンサーが「オオタニサーン!」とMLB風に大胆に発音したところ、スタッフ全員から笑いが起こったことで“名物実況”が生まれた。

 遊び心から誕生したこの実況が、SNSを中心に大バズリ。2戦目、3戦目とMLB読みが受け継がれた。同局内で読み方が決まっているのかと問うと、「発音は個々の判断です。『もうここは引っ込められないな!』と思って」とニヤリ。大事な初白星の実況を飾れたことに「皆さまの期待に応えられて良かった。でも、頑張ってくれたのは馬なので。こういう機会があったことに非常に感謝」と謙虚な姿勢を見せた。

 インタビュー後、記念すべき塗り絵を記者にも見せてくれた。早くもオオタニサーンの次走を気にかけ、「1勝したから、今後も楽しみだなぁ」と笑顔。しかし少し後悔があるようで…。「最後は『ビッグフライ!オオタニサーン!』って言えなかったな」と苦笑いしていた。大関アナ、私はその実況を楽しみにしていますね。(デイリースポーツ・野里美央)

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