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【阪神大賞典】テーオーロイヤルが5馬身差の圧勝劇 菱田「めっちゃ、強い」2年前の雪辱へ

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 「阪神大賞典・G2」(17日、阪神)

 好位の内々を追走した2番人気の6歳牡馬テーオーロイヤルが直線で楽に抜け出した。菱田裕二騎手(31)=栗東・岡田、岡田稲男調教師(63)=栗東=はともに同レース初勝利。2着には中団から内を突いて伸びた6番人気のワープスピードが食い込んだ。1番人気のブローザホーンは好位からじりじり伸びたが、3着に終わった。

 盾獲りへ、また一歩前進した。伝統のG2を制したのはテーオーロイヤル。無尽蔵のスタミナでライバルを寄せ付けなかった。

 人馬の呼吸を合わせて3番手を追走し、4コーナーでは周りが手綱の動くなか、ただ一頭だけ持ったままの手応え。追いだした直線は後続との差を広げ、独壇場の5馬身差Vだ。「めっちゃ、強い」。引き揚げた菱田も驚くほど力が違った。

 これでダイヤモンドSに続く、重賞2連勝。雨中の稍重も問題にしなかった。「道中の手応えが終始良かったですし、追いだしてからの反応もすごく良かった。この馬場、この距離のなか、全くスピードが衰えることなく走りきってくれたので、すごいな、と思いました」。初勝利を挙げた時にダービー、菊花賞を意識し、早くから素質を見抜いていた鞍上も目を丸くするほどの進化ぶりだ。

 岡田師は「跳びもきれいなので良馬場で走らせたかったけど、強い勝ち方。100%復活プラスアルファがあった」と誇らしげ。骨折による1年のブランクから立ち直った6歳馬に目を細める。「大きく見せて筋肉が付いて、見た目の充実感がある。トモがしっかりとしてフォームにも現れている。今日の競馬が物語っている」。感覚と結果の“答え合わせ”ができ、自信を深めた様子だ。

 真っ向勝負を挑み3着に敗れた2年前の雪辱へ-。天皇賞・春(4月28日・京都)でリベンジを誓う。「次に大事なレースがあるので、いい結果を出せるように頑張りたい」。主戦がこう力を込め、指揮官も「いい状態で本番に向かえると思う。菱田も自信を持って行けると思います」と胸を張る。師弟でつないだVロード。長丁場の帝王が、頂へと上り詰める。

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